ムバーラク大統領、火曜日に中東歴訪中のライス国務長官と会談(アル・アハラーム紙)
2006年09月29日付 Al-Ahram 紙
■ ムバーラク大統領は火曜日、ライス国務長官を迎える。
■ 和平プロセス後押しのため、カイロで米・アラブ外相会議
■ オルメルト首相は数日中にアッバース大統領との会談を決意、シリアとの交渉は拒否
■ イスラエル、入植地へのミサイル発射を停止しなければガザを掃討すると脅迫
2006年9月29日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面
【ワシントン:ホダー・タウフィーク、ガザ:アシュラフ・アブーアルフール】
ホスニー・ムバーラク大統領は火曜日に米のライス国務長官を迎え、パレスチナ問題解決のためのエジプトの尽力に力点を置いた協議を行う。
またエジプトは同日の火曜日、エジプト、湾岸協力会議(GCC)加盟の6カ国、ヨルダンの各外相と米国務長官からなる外相会議も主催、パレスチナとイスラエルの和平プロセスの後押しを行う。
ライス長官のエジプト訪問は、サウジアラビア王国訪問から始まる中東歴訪の一環として行われる。
米国務省のショーン・マコーマック報道官は、ライス外相が穏健派とみなすエジプト、サウジ、ヨルダンその他の国の指導者たちと緊密に連絡を取り、すべての和平の当事者を集めて、アラブ-イスラエル間の紛争解決に向け、公正な立場と健全な決定を取るようにとのブッシュ大統領からの指示を実現させる考えであることを明らかにした。
また報道官は、ブッシュ大統領がライス長官に命じ、近いうちに公表されると見られている中東歴訪に旅立つ瞬間まで、この連絡は継続されるだろうと述べた。
報道官はアメリカ合衆国がパレスチナ人民を支援するという約束を守ると明言しつつ、パレスチナ政府が明白な形で和平の立場を明らかにすること、パレスチナ人民が自らの代表を選択すること、パレスチナ政府が政策を確定すること、和平に向かう健全な決定を採択することを要求した。
報道官は、今日までこれらの事は実現されていない、と述べた。
同じ頃、イスラエル放送は、米国務長官は水曜日にイスラエルに到着し、エジプト、サウジ、ヨルダンを訪問する外遊の一環として24時間滞在するだろうと述べた。同放送によれば、ライス長官はイスラエル首相エフード・オルメルトと、次いでパレスチナ大統領アッバースとラーマッラーで会談し、和平プロセスを前進させる手段について議論する予定。
その後ライス長官は、エジプト高官や、カイロに集まる予定のアラブの指導者たちと協議するため、カイロへ向かうという。
(後略)
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( 翻訳者:香取千晴 )
( 記事ID:3617 )