ロシア国防相:「イランの遠心分離機稼働は、IAEAの完全な管理下で行われている」 ハムシャフリー紙
2006年10月29日付 Hamshahri 紙
2006年10月29日付ハムシャフリー紙
【ISNA】ロシアのイワノフ国防相は、「近い将来において、イランが核兵器製造のために利用可能なウラニウムを手に入れる能力はない」と発言した。
インタファクス通信の報道によると、ロシア国防相兼副首相のセルゲイ・イワノフは次のように述べた。「ロシアはこの問題に関して懸念していない。イランが、武器製造が可能なレベルのウラン濃縮技術を獲得していると語るのは、時期尚早である。」
記者会見で、イランの二回目の遠心分離機稼働について発言したイワノフ国防相は、「君たちが何を言おうとしているのか理解できる。イランはIAEAの管理下で、二回目の遠心分離機稼働を行ったのだ」と述べた。また同国防相は、遠心分離機は実験的に稼働しているだけであり、ウランは濃縮されていない、と発言した。
同ロシア国防相は続けて次のように指摘した。「重要なのは、イランが遠心分離機の稼働を、IAEAの完全な管理下で行ったという点である。この問題は懸念すべきものではない。」
ロイター通信によると、イワノフ国防相は、これらは真空の遠心分離機であり、それでは何も生産することはできない。従って、[イランによる]ウラン濃縮について語ることは時期尚早である、と述べた。
(訳注)イランは今月、ナタンズの核開発施設に遠心分離機164基を増設し、回転実験を行っていると報じられた。
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( 翻訳者:齋藤あかね )
( 記事ID:3820 )