トルコ刑法第301条、国際的な賞の授与に貢献?(Yeni Safak紙)
2006年10月31日付 Yeni Safak 紙
政府報道官のジェミル・チチェキ法相は、トルコ刑法第301条に関して、直接名前は挙げなかったものの、ノーベル文学賞を受賞した作家のオルハン・パムク氏とイタリアから賞を授与されたエリフ・シャファック氏について言及し、「第301条は受賞に貢献した」と述べた。チチェキ法相はタイイプ・エルドアン首相が召集した閣議終了後に会見を行った。
■論争の道具にされている
第301条改正を求める者は頭が混乱していると述べたチチェキ法相は、この問題が法の枠組みでは取り上げられていないと批判した。チチェキ法相は「トルコのアイデンティティ(Türklük)に関する表現のみが変更されるべきと言う者がいる。またある団体は‘第301条は完全に停止すべき’と言う。しかしもしそうなればトルコ大国民議会、共和国、司法機関そして政府を侮辱することも自由であるべきと言われかねない。今日停止すべきと言う者達はこういった重圧を受ければ公の場にいられなくなるだろう。条項を通して政治が行われ対立が起こっている。とにかく第301条は受賞に貢献し、名声をもたらしたのだ。」と語った。
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( 翻訳者:新井仁美 )
( 記事ID:3823 )