エジプト・ヨルダン首脳会談(アル・アハラーム紙)
2006年10月02日付 Al-Ahram 紙

■ エジプト・ヨルダン首脳会談にて、国際的に合法な決定に基づく和平交渉再開を要求
■ ムバーラク大統領とアブドゥッラー2世はパレスチナ国家設立を強調、イスラエルにアラブの努力への同調を要求

2006年10月02日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面

 エジプト・ヨルダン首脳会談は中東和平カルテット(米・国連・EU・露)に対し、国際的に合法な決定とロードマップに基づいたパレスチナ・イスラエル和平交渉の再開を求め、エルサレムを首都とする独立パレスチナ国家の設立につながる和平プロセスの必要性を強調した。

 ホスニー・ムバーラク大統領とヨルダンのアブドゥッラー2世は、昨日カイロでの会談で、パレスチナの状況と中東和平プロセスを無視することの危険性を警告し、パレスチナ人とイスラエル人による和平交渉を再開しないことは地域状況の悪化につながり、暴力行為が続く結果として地域的・国際的な安全と安定が脅かされることになると述べた。

 このように両者はイスラエルと国際社会がアラブの和平イニシアチブに同調する必要性と、中東における平和・安定・安全を実現するためのアラブの努力、特に可能な限り早くパレスチナ、そしてシリア・レバノンとイスラエル間の和平交渉を再開するための努力を強調した。

 大統領と国王は、シリアに国際的な制裁を課すことは地域の安定に貢献しないだろうとして、それがもたらす結果と危険性を明言し、シリア政府と国際社会の間の相違が平和的な方法で解決されることを要求、シリアの安全と安定を支援する考えを示した。

 両者の会談ではパレスチナ問題、特にパレスチナの国内状況の進展、パレスチナ側が団結する方法、和平プロセスを続けることのでき、パレスチナ人民の正当な権利を実現できる挙国一致政府を形成する努力を成功に導く方法についても協議された。

 またこの会談ではレバノンとシリアの状況も話し合われ、両者はレバノンの国民的融和が継続することの重要性と、シリアとレバノンの友邦関係を協議し、レバノンの一体性と安定を支援することを強調した。

 イラクに関しては、人民の団結と安定を実現できるようイラク政府を支援する努力、暴力行為との対決、イラク国民の協調と国土の統一実現の重要性を確認した。

 会談ではイランの核問題や、中東での事態につながる地域的・国際的な状況、それらが治安・安定・平和問題にもたらす影響にも触れられた。

 数週間のうちにはパレスチナ内部にできた割れ目を修復し、パレスチナ各勢力間の協調を実現させ、共通の行動計画に基づいて共通の意見を発信できるようにすることで、イスラエルとの間で和平プロセスを再開するのに必要な条件を整えるためのエジプトとヨルダンの動きが見られるだろう。パレスチナの新政府が組織されれば、和平プロセスに前向きな進展が見られる可能性がある。

 アブドゥッラー2世は昨日の夕方5時にカイロ空港へ到着し、ムバーラク大統領が出迎え、ヘリオポリスにある大統領宮殿で2者会談を行なってから、随行団が合流した。

 会談は、ムバーラク大統領がヨルダン国王とその随行団のために開催したイフタールの宴席で締めくくられた。


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( 翻訳者:新谷美央 )
( 記事ID:3628 )