トルコ航空ハイジャック犯は脱走兵(Milliyet紙)
2006年10月04日付 Milliyet 紙

 脱走兵ハカン・エキンジはティラナ発イスタンブル行きのトルコ航空機をギリシャ上空でハイジャックした。犯人はパイロットらと兵役について話し、法王にメッセージを伝えることを要求。4時間半後に投降した。

 ティラナ-イスタンブル間を運行するトルコ航空機「チャナッカレ」号は、脱走兵ハカン・エキンジによってギリシャ領空でハイジャックされた。戦闘機に伴われてイタリアのブリンディシ軍事空港に着陸させられたハイジャック犯エキンジは良心的徴兵忌避者といわれ、政治亡命を要求し投降した。ローマ法王ベネディクト16世に宛てた手紙のなかで、キリスト教徒であること、ムスリムの軍隊に入りたくない旨を書き、助けを求めていたことが分かった。イタリア側の伝えるところでは、別の乗客の一人もエキンジとともに犯行に及んだという。

■「助けて法王さま!」
 エキンジは、良心的徴兵忌避者が運営するインターネットサイトで徴兵制に反対する文章を書いていた。さらにエキンジは” www.blogcu.com/engingezginci”というインターネットサイトでも2006年8月30日にローマ法王ベネディクト16世に宛てて手紙を書いていたことが分かった。エキンジの書いた文書の概要は以下の通り。「親愛なる法王さま、私はハカン・エキンジと申します。キリスト教徒でムスリムの軍隊に奉仕することを決して望んでいません。キリスト教徒と私たちの精神の導き手として私をお助けいただきたく願っています。真の道をキリストと聖書に見出しました。現在国連難民高等弁務官事務所による難民キャンプで生活しています。トルコと関係の良いこの国は私を送還するつもりです。法王さま、私を助けてください。」



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( 翻訳者:塚田真裕 )
( 記事ID:3632 )