イスラエル軍、ガジャル村を残してレバノン南部から撤退(アル・ナハール紙)
2006年10月02日付 Al-Nahar 紙

■ イスラエル、南部から撤退しつつヒズブッラーを威嚇
■ レバノン国軍、きょうブルーラインに沿って展開
■ 「第二の解放」の後、ガジャル村が「もうひとつのシャバア農場」に
■ ビッリー国会議長、本紙に「勝利を国内における敗北と化すのは、あるまじきこと」

2006年10月02日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面

 7月12日にイスラエルがレバノンに対して戦争を始めて81日後、8月14日に安保理決議第1701号に従って戦闘行為停止が発効してから48日が経った2006年10月1日は、イスラエルによるレバノン南部占領からの「第二の解放」の日となった。言うまでもなく第一の解放の日は、約20年というより長い期間とより広い範囲にわたる占領からの解放がなされた2000年5月25日である。

 土曜日から日曜日にかけての夜、暗闇のなかでイスラエル軍の兵士は占領していた拠点からの撤退を終え、7月12日にヒズブッラーがイスラエル軍兵士2人を捕らえた場所に近いザルイートで境界線のゲートを閉鎖した。昨日の夜明けの早い時間には撤退を完了する。

 しかしイスラエル軍は、イスラエル軍の言うところによれば「住民のいないこの地域の安全について国際部隊とレバノン国軍との合意に達するまで」、[レバノンとシリアにまたがる]ガジャル村のレバノン側を確保したことによって「もうひとつのシャバア農場」を残していった。イスラエルはガジャル村周辺に防御設備を築いているが、国連はイスラエル軍が一週間以内にこの地域から撤退することを求めている。しかしレバノン政府高官らは、イスラエルがガジャル村を保持することによって撤退に「罠をしかけている」と警戒を示し、シャバア農場問題や、イスラエルの刑務所に収監されているレバノン人捕虜の問題、イスラエル軍戦闘機がレバノン領空の飛行を続けていることに加えて、ガジャル村占領もまた地雷と化す恐れがあると述べた。またこの高官らは、レバノンはこれらの問題を国連に訴えるとともに、安保理決議第1701号に対する本質的かつ危険な違反であるとみなすと説明した。

 しかし、国連レバノン暫定軍「UNIFIL」の司令官であるアラン・ペジェグリニ将軍が明らかにしたところによると、国連は「ガジャル村からの迅速な撤退を容易にするべくイスラエル軍と密な連絡をとっている」という。また昨日、イスラエルの撤退について出した声明の中で、「大きな前進を実現した。(・・・)私は、イスラエル軍の兵士が一週間以内にガジャル村を去り、それによって安保理決議第1701号に従った撤退が完了するだろうと期待する」と述べた。

 またペジェグリニ司令官は、「レバノン国軍は今や、ブルーライン沿いを含めたこの地域における支配と展開が可能な位置を占めている」と付け加えた。

 また国際部隊はイスラエル人の退去が発表された地域にイスラエル人がいないことを確認する作業を行なっていると指摘するとともに、レバノン軍は今朝からこれらの地域に展開を始めるということを確認した。

 これに関連して、レバノン軍の部隊が今朝8時に、キファル・キラー、アディーサ、マールーン・ラアス、ブリーダ、ミルワヒーンといったブルーライン沿いの町々に展開を開始するだろうと伝えられている。そして第6旅団司令部は10時に、国軍司令官であるミシェル・スライマーン中将が出席する中、ラアス・アル=ナークーラに隣接する国境地帯のラッブーナの丘にレバノン国旗を掲揚する祝典を催す予定である。

(後略)



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( 翻訳者:岡本亜有子 )
( 記事ID:3646 )