エルドアン首相、「完璧な国家」に必要な4条件を列挙(Hurriyet紙)
2006年10月08日付 Hurriyet 紙
レジェプ・タイイプ・エルドアン首相は、反動という概念の定義をめぐる議論が行われている最中に、「完璧な国家」とはどのようなものであるべきかを定義した。
エルドアン首相の定義によれは、完璧な国家に必要な要素は、民主主義、世俗主義、社会福祉主義、法治主義である。同首相は、そのうちの1つでも欠ければ、完璧な国家とはいえないと述べた。エルドアン首相は、ある私立大学の始業式で講演し、次のように語った。
「民主的、世俗的、そして社会福祉を充実させた法治国家であること。この4つの概念を我々はよく理解する必要があります。これらのうちひとつだけでは話になりません。これらのうちひとつだけ欠けている場合は、この構造が不十分であることを意味します。4つ全てが必要なのです。我々はこの4つとともに完璧な国家建設を実現することになるでしょう。完璧な国家ですから、ひとつでも欠けていたら不十分です。皆さんとともに成し遂げられると信じています。」
■学長任命に関する議論
エルドアン首相は演説で、高等教育機構と政府の間で議題となっている学長問題にも言及した。同首相は、私立大学の理事会自らが学長を任命することを認めない高等教育機構を批判し、サークプ・サバンジュを例にあげ、次のように述べた。
「サバンジュ氏は、『私は大学に2億5千万ドルを投資したが、学長を任命する権限をもてない。こんなことがあってはならない。』と述べました。経済分野で競争が基本であるのと同様に、科学分野でも競争が基本なのです。投資した者に学長を任命する権利があります。そして当然のことですが優秀な教員を見つけ、大学に連れてくる権限も持ちます。」
■ジェッダへ赴いた
エルドアン首相は大学始業式での講演を終えた後、サウディアラビアのアブドゥッラー・ビン・アブドルアジーズ国王の招待を受け、7日、21時15分、特別機「アナ(Ana)」でジェッダに赴いた。
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( 翻訳者:幸加木 文 )
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