麻薬常用者数、テヘラン、ケルマーン、ファールス、ホラーサーン・ラザヴィーで最大 ハムシャフリー紙
2006年01月07日付 Hamshahri 紙
2006年1月7日 ハムシャフリー紙
【ISNA】治安維持軍麻薬撲滅センター司令官は、国内の麻薬常用者の平均年齢は30歳で、常用者の多くは25歳から45歳であると指摘した上で、「国内の麻薬常用者は、テヘラン、ケルマーン、ファールス、ホラーサーン・ラザヴィーの各州の順で最も多く、最も少ないのはイーラーム、ヤズド、コルデスターンの各州である」と述べた。
アブーイー司令官は、アラークでの《警察、発展、大学》集会において、国内で見つかった麻薬のうち、82パーセントが東部地域に関連したものだとの見解を示した上で、「これらの麻薬は東部6州で発見・押収され、残りは他の州で発見された」と述べた。
同司令官は、アフガニスタンとパキスタンで生産された麻薬の30パーセントがイランに流入していると強調し、「アフガニスタン国内の麻薬生産量は去年に比べ、3パーセント減少している」と述べ、さらに「イランでは、今年の年頭〔イラン暦の正月は3月21日〕から9ヶ月間に、麻薬の類が218.5トン発見されており、これは去年の同時期に比べ、5パーセントの増加である。また、国内への麻薬の流入は去年に比べ、20パーセント減少した」と説明した。アブーイー司令官は、アフガニスタンでは今年200トンの麻薬が発見されたと伝え、「この量のうち、80パーセントはアヘンであった」と加えた。
治安維持軍麻薬撲滅センターのアブーイー司令官は、「年初からの9ヶ月間に、麻薬密売の武装組織との間で340件の戦闘が起こり、戦闘によって165人が死亡、586人が逮捕された」と述べ、さらに次のように加えた。「残念ながら、麻薬対策で様々な不作為が重なったことにより、麻薬とそれによる中毒が深刻な脅威に変わりつつある。イスラーム革命後の26年間、敵は軍事的観点からも、外交的対立といった観点からも、イランを打ち負かすにはいたっていない。しかし麻薬対策に不作為があれば、敵は麻薬という手段を用いて、イランに打撃を与えようとするだろう。
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( 翻訳者:南龍太 )
( 記事ID:1687 )