イスタンブルを2010年欧州文化首都に -公正発展党からNO(Milliyet紙)
2006年01月10日付 Milliyet 紙
イスタンブル広域市のカーディル・トプバシュ市長は、イスタンブルが2010年に“欧州文化首都”となるよう欧州委員会に申し出た。しかし同市長は、「イスタンブルを文化と芸術の中心地として国際社会に紹介する」ことを目的にイスタンブル文化芸術財団(IKSV)との間で署名した「議定書」を公正発展党議員団に承認させることができなかった。議定書を支持する共和人民党議員団のチェティン・ソイサル議員は、「彼らは議定書に不備があるからではなく、本当のところジャズフェスティバルやダンスフェスティバルを開きたくないので反対したのだ」と話した。
■共和人民党:手順は正しい
議定書は、イスタンブル広域市文化局の提案として承認が市議会にはかられた。イスタンブル広域市長室とIKSVの間で署名され、トプバシュ市長の署名も入った状態で、昨日市議会で討議された。
共和人民党委員会メンバーのチェティン・ソイサル氏は、手順は正しく理にかなっていたと話した。
イスタンブルを“欧州文化首都”にするための活動を様々な会合で口にしている同市長の提案を支持したことを明らかにしたソイサル氏は、「公正発展党グループが議定書に反対する理由を調べてみれば、単に尻込みしているだけであることが分かるはずだ。IKSVの文化活動はよく知られており、国際的な文化イベントやフェスティバルの開催はイスタンブルを紹介するため極めて重要である」と述べた。
■公正発展党:尻込みしていない
公正発展党議員団のヒュセイン・エヴリヤオール団長は、「尻込みなどしていなかった。もしためらいがあったのなら、この提案を議題にすることさえしなかっただろう。我々は、文書の不備な部分をなくすよう求めたのだ」と話した。
提案は、公正発展党議員の票により却下され、不足部分の追加のため市文化局に戻された。
会議の後、共和人民党のソイサル議員は次のように感想を述べた。
「彼らは議定書に不備があるからではなく、ジャズフェスティバルやダンスフェスティバルを開きたくないから反対したのだ。我が党との二者協議の中で、彼らはこうした活動はフリーメーソンの文化だと言っている。彼らは都市文化には反対なのだ。ジャズフェスティバルが何だ?民謡のフェスティバルを開催しろと言いたがっているのだ」。
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( 翻訳者:倉本 さをり )
( 記事ID:1688 )