公正発展党が党規変更へ 党首選立候補に推薦が必要に(Hurriyet紙)
2006年11月11日付 Hurriyet 紙
公正発展党(AKP)は、突然の党規変更で「党首」選に「規制策」を導入する。AKPの現在の党規では誰でもが党首候補者となれるが、今度の変更で、党首選においては20パーセントの代表党員の推薦を得ることが必要となり、この変更は将来のエルドアンの「大統領官邸」入りを目論んでのことではとの憶測を呼んだ。
Hurriyet紙が入手した情報によると、タイイプ・エルドアン首相は今日の会議を前に昨夜、臨時会合に招集したAKP選出国会議員らに、この党規変更を次のように明らかにした。
■有名になりたがるタイプの人間がいる
「前回我が党の党員でない者が立候補して党首選候補者となった。これを防ぐ為に今回、党規の変更を行う。今後は、代表党員の20パーセントの推薦で党首選候補者となることができる。最近では、有名になり、宣伝をするためメディアの前に姿を現したがる者がいる。そういうタイプの人がいるのだ。こうした人物を党首選から排除するためにも、このような変更を行っている。」。AKPの党規では誰でも党首選候補者となることができたが、今回の変更は、エルドアン首相が大統領選に立候補し、大統領官邸入りした場合に、後任となる人物を守るための「規制策」であるいう憶測が、党内部では流れている。
1458人の代表党員がいるAKPでのこの変更で、291代表の支援を得られないものは党首候補にはなれないことになる。
■後継者を守る盾
エルドアン首相は、今週初めに新聞社とテレビ局のアンカラ特派員らと行った記者会見で、大統領が議会によって選出されることに触れた際、次のような言葉で自身が大統領になった場合は、外務大臣のアブドゥッラー・ギュルが次のAKP党首になるだろうことを示した。
「政治活動が禁止されていたため、私は2002年の選挙では議員になれず、アブドゥッラー氏が首相になった。禁が解かれたのちに生じた状況の中で、アブドゥッラー氏が道義をわきまえた取り組みをしたことを我々皆知っている。この問題で心配することはない。これは我々自身の間で解決するのだ。」
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( 翻訳者:林 奈緒子 )
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