ケマリズム批判発言の大学教授、授業禁止処分(Radikal紙)
2006年11月22日付 Radikal 紙

公正発展党主催の公開討論会で「ケマリズムは進歩というより後退といえる」と発言したガーズィー大学経済・経営学部のアッティラ・ヤイラ教授に対し、授業禁止処分が下された。

ヤイラ教授に関し、まず検察局の取調べが行われた後、所属先大学による調査が始まった。ヤイラ教授は「捜査の健全性」のため授業を禁止された。カドリ・ヤマチ学長は諸大学がアタテュルクによって創設されたことに言及し、大学が共和国の本質と深いつながりを持っていること、現行の大学当局もこうした見解のもとに教育を行ってきたことを述べた。そして、ヤマチ学長は次のように語った。

■「われわれ以前に教授に」

「私たちはこの決定について決して譲歩するつもりはない。ガーズィー大学の同僚によるアタテュルクについての不愉快な発言に我々は憤慨している。偉大なアタテュルクに向かって「この男」と呼ぶほどまでに「教養が欠けている」この人物にわれわれはみな怒っている。」

「彼はわれわれが責任者になる前に教授になった」と語るヤマチ学長は次のように続けた。

「ヤイラ教授について調査を始めた。学部の許可なくイズミルへ行ったことが明らかになったため、この件でも聞き取りを始めた。憲法と法律は「アタテュルクの諸原則に基づく学生の育成」をうたっている。アッティラ・ヤイラ教授にはこうした理由で、今日から学部での授業を禁止した。調査と審問の結果が出るまで授業は行えない。」

■イズミルから有罪通告

イズミル弁護士会代表ヒュセイン・ドゥルドゥは、彼の発言はアタテュルクに対する侮辱を含意しているとの理由で、ヤイラ教授に対し有罪を通告した。

他方、ヤイラ教授は件の発言を撤回していない。ヤイラ教授は昨日行った会見で、ケマリズムに関する議論がトルコでタブーになっていることに対する不満を訴え、「ケマリズムは、他のものを後進的と批判するのならば、同様に自身も批判を受けることを想定するべきだ。ケマリズムは永遠の普遍的真実というわけではない」と語った。ヤイラ教授は、発言を肯定的に評価するメッセージを何百も受け取り、勇気をたたえられていると述べた。


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( 翻訳者:塚田真裕 )
( 記事ID:3953 )