サウジ大使、「レバノン各勢力間の仲介」を否定(アル・ナハール紙)
2006年11月05日付 Al-Nahar 紙
■ ハウジャ大使、サウジアラビアの仲介や介入を否定 全員に対する希望を表明
■ ビッリー国会議長、高レベルの要求提示による駆け引きを見守る「要求のレベルが高まれば危機が、低まれば解決策がもたらされるだろう」
2006年11月05日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面
ナジュマ広場[※国会議事堂の所在地]での協議会開始の24時間前、ヒズブッラーが強硬な発言やフアード・アル=セニョーラ首相に対する非難をつづけているという点でも、議会および内閣の多数派勢力が警告の論理に服従することを拒否しつつも、事態の沈静化や提起されている全ての事柄についての協議に対して開かれた姿勢を示しているという点でも、政治的な情勢に変化はなかった。
■ ビッリー国会議長
このような雰囲気の中で、ナビーフ・ビッリー国会議長の関係者は本紙に対して、「彼とすべての勢力の間で行われた連絡協議は基本的には良好なもの」であり、協議の当事者は全員あした出席する予定であると語った。しかし、昨日にいたるまで「ヒズブッラー」は協議に参加する代表者の名前を発表していない。
また同筋は、「ビッリー国会議長は現在起きている議論に懸念を覚えてはいない。すべての勢力が自らの発言をするのは当然であり、それはやがて収まる」と付け加え、「徴候は協議会の最初の2日間に現れるだろう。その間に各当事者の要求が高いレベルにとどまるならば、対話の綱は断ち切られるだろう。要求のレベルが低くなってくれば、出口と解決策の検討が開始されることだろう」と明らかにした。
(中略)
■ フェルトマン大使とハウジャ大使
[レバノン国内各派の]協議プロセスを促進し支援する努力の一環として昨日、アメリカのジェフリー・フェルトマン駐レバノン大使とサウジアラビアのアブドゥルアズィーズ・ハウジャ大使の会談が行われた。ハウジャ大使は「サウジアラビア王国は提案を行う意思はないが、全員が合意のもとに、以前にも対話のテーブルに着いたように、ナビーフ・ビッリー国会議長が提唱した協議に参加することを望んでいる。おそらく彼らは我々が歓迎する何らかの合意に到達するだろう」と語った。
またハウジャ大使は「レバノン放送機構(LBC)」に対し、「この地域のいかなる国家も強制したり提案したり、或いはそうした役割を背負わなければならないレバノン人の代わりをすることはできない。我々は彼らが、自分たちの国に大惨事とは言わないが危機を回避させることができると信じている。レバノンはこれまで耐えてきた以上のことには耐えられない」、と語った。
(後略)
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( 翻訳者:工藤章 )
( 記事ID:3954 )