2006年11月19日付ハムシャフリー紙
【社会部】麻薬撲滅の対策に苦慮する諸機関の間の調整と、これに関わる統括機関を明確にするため、麻薬撲滅対策本部が対策「庁」に昇格された。
議会の社会委員会のメンバーはこの問題について、「イマーム・ホメイニー救済委員会、福祉庁、地方自治体、赤十字、麻薬撲滅対策本部、治安維持軍(警察)などの諸機関が、麻薬の対応に関わっているが、公益判別評議会の承認により、体制としての総括的な政策のため、麻薬撲滅対策庁設立の提案が政府に提出された。」と付言した。
同委員会メンバーのムハンマドレザー・アッバースプールは、革命や麻薬撲滅の努力から三十年近く経ったが、未だこれに関わる統括機関が存在しない点に言及しつつ、「執行力を有する組織が動き出さなければならない。さもないと、麻薬撲滅対策本部は、麻薬の生産、販売の進歩に遅れをとってしまう。」とした。
ムハンマドレザー・アッバースプールは続けて、麻薬の使用の阻止と、中毒の治療における諸機構の役割は重要であると述べた。さらに、「これに関しては、成功例があり、世界でもそれが生かされている。イランでもこの数年、これらの経験が活用されている」と強調した。
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( 翻訳者:齋藤あかね )
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