FIFAの資格停止処分に対してイラン・サッカー協会が声明を発表 ハムシャフリー
2006年11月25日付 Hamshahri 紙

2006年11月25日付ハムシャフリー

【ハムシャフリー・オンライン】FIFAが同協会に対して国際的活動を禁ずる決定を下したことを受け、イラン・サッカー協会広報は声明を発表した。

 IRNAにFAXにて通知された同声明は、以下の通り。

 「イスラーム共和国サッカー協会第1号声明

 気高き偉大なるイラン国民へ

 国際サッカー連盟FIFAの声明により、イラン・イスラーム共和国サッカー協会が国際的活動を禁じられた現在、本件に関し、我が国の偉大なる国民に、いくつかの真実を公表することが、自らの職務であると考える。

 本協会にとって、ワールドカップ後、平穏を回復させること、体制を立て直すこと、独善的な考え方を慎むこと、専門家の意見を活用すること、国内のコーチらの能力に依拠すること、偏向した考え方を排すること、そしてもっとも重要なこととして、法に則ることを、自らの職務の最優先課題にあげてきた。しかしながら、利権を失った一部の利己的な者たちは、我が国のサッカーの将来について顧みることなく、過去築き上げた誤ったコネクションを用いて、事実とは異なる情報を流し、謀議を重ねることで、我が国とサッカーの敵にとって極めて都合の良い決定を、我が国のサッカーに対して画策した。

 偉大なるイラン国民にあっては、以下の事柄を承知願いたい。

 1.過去5ヶ月間にわたり、国際サッカー連盟FIFAとアジア・サッカー連盟AFCに対して、数多くの協議が行われ、イラン・サッカーの状況について説明がなされた。

 2.〔イラン・〕サッカー協会の規約をめぐる問題は、4年前から取り沙汰されていた。しかしながら、ワールドカップ前までは、いかなるアクションもとられず、1385年デイ月10日〔2006年12月31日〕まで同規約改正の機会が与えられていた。本協会は、同様の問題を抱えた他のアジア43カ国のサッカー協会と同じく、現在規約の改正に取り組んでいるところである。

 3.アーバーン月24日〔11月15日〕にFIFA会議が開かれ、同会議の議事録にイラン・サッカー協会の一部活動に関して、FIFAが信頼する内部筋から送られた情報が記録された。驚くべきことに、同情報には真実とはまったく逆の事柄が示されていた。例えば、国会議員らがラマダーン月に行われる一試合の時間を変更するよう〔イラン・サッカー協会に〕要請したことが、サッカーへの介入であるかのように示されたのである。

 4.これまでの〔イラン・〕サッカーの成功は、政府の財政的・精神的支持・支援に負っている。スタジアムの建設・修繕・維持の費用、政府系クラブへの予算措置、サッカー協会への度重なる財政支援などは、〔イラン・〕サッカーの存続を保証するものであった。これらの支援がなければ、間違いなく、〔イランの〕サッカーがこれほどまでの成功を収めることはなかったであろう。

 5.我が国の誇るべきサッカーに対して、それも多くは内部の一部の利己的な者たちから加えられた不正義にもかかわらず、本協会はすべての手段・可能性を用い、また交渉を通じて、〔不当な〕非難を取り除き、我が国のサッカーの権利を回復すべく、話し合い〔の努力〕を続けていく所存である。われわれは、FIFAも認めるところのスポーツ仲裁裁判所に訴えることで、自らの権利を守ることができると考えているが、〔その前に〕話し合いを通じて問題は解決可能であると確信している。

 最後に、大統領、内閣、国会、体制の指導者たち、そしてイランの気高き革命的人民の支持に対して、本協会としての深甚なる感謝の意を表明し、我が国のサッカーの権利の擁護のために、本協会が今後も確固たる歩みを続け、独立性を維持することを強調したい」。

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( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:3982 )