エジプトーガザ国境へのイスラエルの攻撃に備えた治安措置を発動(アル・アハラーム紙)
2006年10月30日付 Al-Ahram 紙

■ アブールデイナ顧問:「挙国一致内閣樹立の最終的決定は来週なされるだろう」
■ エジプト-ガザ国境地帯で住民を守るための治安措置が発動

2006年10月30日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面

【北シナイ:本紙記者、ガザ:諸通信社】

 北シナイ県は、エジプトとガザ地区の国境に位置するエジプト領ラファハの住民の生命を保障するため、住民をパレスチナとの国境から50メートル引き離すといった治安措置を講じた。

 北シナイ県のアフマド・アブドゥルハミード知事は、「パレスチナ側国境と分離壁との間に更に150メートルの距離があるため、イスラエルが誘導爆弾を用いてガザ地区内の国境付近を爆撃するとの威嚇を実行に移したとしても、エジプト領側のラファハの家屋が影響を受けることはない」と述べた。

 一方で、ベイルートにいるイスラーム抵抗運動ハマースのスポークスマンであるウサーマ・ハムダーン氏は、「拘束されたイスラエル兵ギラード・シャリットと、パレスチナ人収監者の交換についての合意は近づきつつあるものの、実現するかどうかはハマースからの最新の提案に対するイスラエル側の返答次第だ」と述べた。
他方で、パレスチナのマフムード・アッバース大統領のナビール・アブールデイナ顧問は一昨日の夜、「挙国一致内閣樹立のために迅速な努力がなされており、その努力にはあらゆる関係者が参加して協調のもとに進められている。新内閣の概要が固まるには来週が正念場だ」と明らかにした。


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( 翻訳者:新谷美央 )
( 記事ID:3831 )