今年に入ってからイラクで殺害・拘束された外国人戦闘員、千人を突破(サバーフ・ジャディード紙)
2006年11月21日付 al-Sabah al-Jadid 紙
■ 今年に入ってからイラクで殺害・拘束された外国人戦闘員、千人を突破
2006年11月21日付サバーフ・ジャディード紙(イラク)HP1面
【バグダード:クウェイト通信(KUNA)】
米軍のウィリアム・コードウィル報道官は、今年に入ってからイラク駐留治安部隊はイラクに潜入した外国人戦闘員千人以上の殺害・拘束を可能にしたと発表した。
コードウィル報道官は昨日の記者会見で、「治安部隊は425人の外国人戦闘員の殺害を可能にし、エジプト、シリア、サウジアラビア、スーダン国籍の者を含むおよそ670人を拘束した」と述べた。
さらに同報道官は、イラク・シリア国境からは一月に50人から70人の外国人戦闘員が密入国しており、それに対して他の国からの密入国者はずっと少ないと付け加えた。
イラク議会の最大会派を率いるアブドゥル・アジーズ・ハキーム氏は、シリアのワリード・アル=ムアッリム外務大臣に対し、シリア側からの国境管理、およびテロリストによる密入国の禁止措置、犯罪者の引渡し、両国間の情報交換を要求した。
これに対しシリア外相は、イラクの機関や民間人を標的としたテロ行為をこれまでにも再三非難する声明を発表してきたとして、イラクの平和にシリアが関心を払っていることを強調した。
ムアッリム外相は、「イラク駐留米軍は、イラクにおける治安実現に自身が失敗したことを、シリアからイラクへのテロリスト潜入という口実で言い訳しようとしている」と述べた。
コードウィル報道官は、シリアはイラクへの密入国者の数を減らすことができるはずだとする自身の考えを表明し、ムアッリム外相のイラク訪問によってこの問題が議論の対象となり、適切な解決を見出すことにつながることを期待していると指摘した。
また、「アンバールにおける度重なる合同軍やイラク部族民の攻撃により、イラクのアル=カーイダ勢力は弱まっている」とも語った。
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( 翻訳者:麻田真衣 )
( 記事ID:4014 )