チチェキ法務大臣、アージャ元服役囚の釈放について最高裁に調査求める(Milliyet紙)
2006年01月13日付 Milliyet 紙
ジェミル・チチェキ法務大臣は、メフメト・アリ・アージャ元服役囚の釈放が再調査される予定であると述べ、調査命令書を出し、本件を最高裁判所に送り調査させることを明らかにした。チチェキ法相は、法律に間違いは起こりうるとし、次のように述べた。「我々が望むのは、トルコでこのようなことが二度と起こらないようにすることだ。しかし残念ながらわが国では、外国の国益のために働く者や、無実の人々の命を奪う殺人者が出ているのだ。」
チチェキ法相は、アタテュルク空港で行った記者会見で「本件をもう一度調査することについて、私、個人的にはまったく障害はないと考えている。」と述べた。
■「手中にある唯一の方法」
チチェキ法相は次のように述べた。「国内法の観点から残る法的措置はただひとつである。理由は調停弁護士が意義申立てをしたが認められなかったためだ。したがって残る方法は、海外滞在期間を最初から計算しなおすこと、トルコ国内にある全書類とその期間に行われた(法律の)改定をもふまえ、もう一度この計算を国内法と服役期間の観点から見直すことである。法務大臣として唯一できることは、書面で命じることである。検察官たちには、書類をもう一度この観点から調査してもらい私に報告してもらおうと思う。私自身も、できるだけ早く、できれば来週にも調査命令を書面で送ることで、本件を全面的にそして全ての国内法に照らし合わせて、施行法に関する評価と最高裁判所による調査を求めることを明らかにしておきたい。」
チチェキ法相は、アージャの釈放については法律第4616号により10年の減刑の対象となったこと、そしてこれに学んで恩赦を一定のレベル以上認めない必要があるとし、次のように続けた。「本日釈放されたことは、被釈放者に何の権利も保障しない。これを知っておいてもらうことは有益だ。」
チチェキ法相は、アージャ元服役囚に科せられた刑期から10年減刑されたこと、そしてこれがどのようにして減刑されたかについての質問に対して、次のように考えを述べた。「この一件ではどうやって減刑されたのかというその方法を含め、とても複雑で混乱しており、明らかになっていない点が存在することは周知のとおりである。」
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( 翻訳者:近岡 由紀 )
( 記事ID:1706 )