観光業界からも鳥インフルエンザの影響を心配する声(Milliyet紙)
2006年01月17日付 Milliyet 紙

鳥インフルエンザは観光業界にも悪影響を及ぼし始めた。各国が次々と出した渡航警告や外国メディアが報じているニュースが原因で、トルコ旅行予約の動きが緩慢になってきている。

ヨーロッパで最大の旅行会社であるドイツのTUI社は、トルコ旅行の予約の動きが1月11日以降、緩慢になってきたと公表した。TUI社幹部は、鳥インフルエンザが同社のトルコ旅行事業に害を及ぼすかどうかを判断するには時期尚早であると述べた。

ヨーロッパを訪れるトルコ人旅行者は、トルコ国内の鳥インフルエンザの影響で奇妙な扱いを受けている。プロント・ツアー社のイッゼト・サヴァルイェゴ氏は、「スペインのあるレストランで『トルコ人です。』というと『おたくのニワトリはどうだい?』と聞かれた。鳥インフルエンザのせいで飛行機に積み荷してある水さえおろさせてもらえない。」と述べた。

■夏の観光シーズンにも影響を与えうる
観光業者はこれらの悪い進展状況にもかかわらず、必要な対策が即刻、講じられれば、予約に大きな悪影響はおよぼされないだろうという。観光業者幹部は、外国メディアで鳥インフルエンザ報道が終わらない限り、人々の不安が続くだろうと強調し、この状況が継続するならば夏の予約状況に深刻な悪化が予想されると述べた。

■渡航警告
ルーマニア、ブルガリア、イギリスに続いてギリシャでもトルコへの渡航警告が発せられた。ロシアでも鳥インフルエンザ発生のため、国民がトルコへ渡航しないよう警告した。またEU諸国も国民にトルコへの渡航の是非を検討するよう呼びかけている。

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( 翻訳者:栗林 尚美 )
( 記事ID:1726 )