故エジェヴィト元首相に議会から賛辞:AKP議員も(Milliyet紙)
2006年11月08日付 Milliyet 紙

トルコ大国民議会の特別国会で故エジェヴィト元首相への追悼の辞が述べられた。スカーフ着用のメルヴェ・カヴァクチュ議員の国会追放を唱えた故エジェヴィト元首相に対し、公正発展党議員からも讃美に満ちた言葉が聞かれた。

政府を代表して発言したメフメト・アリー・シャーヒン副首相は、「50年にわたり政治の最前線で闘ってきた故人の軌跡は、われわれみなにとって価値ある手本だ。トルコはひとりの政治家を、そしておそらく最も大切な、大いなる経験を失ってしまった」と語った。

シャーヒン副首相は、次のように続けた。「一人の政治指導者が支持者の評価を得ることだけではなく、対立者の評価も得ることは、われわれには矛盾しているように思えるが、故人はそのような敬意を払われるにたる政治家だった。彼の市民的性質、闘争、アイデンティティは、民主主義が中断させられ、政治的権利が剥奪され、政治的メッセージを社会に伝えることが禁じられていた1980年以降の年月にこそ明確に現れている。」

■記憶の中の家族写真
シャーヒン副首相は「われわれは彼とは異なる政治路線をとっていたが、そのことは、一人の政治家、詩人かつ知識人として故人がトルコにもたらした数々の利益を認めることになんら影響を与えるものではない。国民の記憶に最も強く残っている彼の姿は夫人と一緒に写っている家族写真だ」と語った。

共和人民党のオンデル・サヴ議員は、「エジェヴィトは、彼を愛する者たちに、一点の曇りもない、光り輝くような、汚職とは全く無縁の、高潔な政治家という名声を残して去っていった」と述べた。

ファルク・チェリキ公正発展党議員団長は、故人がクーデターに直面しても毅然としていたと語った。正道党のメフメト・アアル党首は先見の明ある政治家としてエジェヴィトを手本とすることの必要性を強調。公正発展党のブルサ選出エルトゥールル・ヤルチュンバユル議員はエジェヴィトに関する研究所の創設を希望した。


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( 翻訳者:塚田真裕 )
( 記事ID:3860 )