メッカ巡礼中、宗務庁長官が滞在した豪華なテントが議論に(Milliyet紙)
2006年01月19日付 Milliyet 紙

メッカ巡礼を行った公正発展党(AKP)のゼイネプ・テキン・ボル議員は、宗務庁のアリ・バルダックオール長官が“豪華な”テントに滞在していたと述べた。バルダックオール長官はというと「特別待遇などなかった」と話した。

今年の宗務庁巡礼団は“豪華なテント”議論を巻き起こした。ボル議員が「神聖な土地で豪華なテントに宿営した」と批難した宗務庁のバルダックオール長官は、「特別待遇は巡礼の精神に反する」と述べた。

■「一言で言えば侮辱的」

サウジアラビア側の対応を「一言で言えば侮辱的」と評したボル議員は、ジェッダ(サウジアラビアの都市)で5時間半も待たされたことを明らかにした。ボル議員は宗務庁も批判し、こう述べた。「服は合繊でポリエステルの割合が高く、巡礼中とても暑かった。宿泊場所では健康面、衛生面の問題があった。お金を払ったのに侮辱を受けた。アラファト山に向かう際、我々は一般の巡礼者と同じ種類のテントに泊まった。しかしふと目をやると、リノリウム張りの豪華なテントがあった。チャイやコーヒーが出され、明かりが灯されていた。聞けば宗務庁長官夫妻が泊まるテントだったようだ。まるでスルタンのテントのような豪華さだった。来世にはふさわしくない。アッラーの元ではみな平等である。長官は別の飛行機で来て、別のホテルに泊まった。犠牲祭のお祝いの招待を受けたが、妻は招待されなかった。大統領夫人を招待しなかった時には大騒ぎになった」。

政治家と議論したくないことを明らかにしたバルダックオール長官はというと、「昨年よりも一層素晴らしい巡礼団となった。巡礼者は満足している。優遇批判は正確ではない」と答えた。さらにバルダックオール長官はこう続けた。「巡礼者がトルコに戻ってきたら、暑かったことのどの部分が宗務庁の不手際で、どの部分がサウジアラビア当局のものなのか分かるだろう。冷静に判断する必要がある。特別待遇などなかった。あれば巡礼の精神に反している。地位の高い人々も肩に掛かった重責の荷を下ろし、アッラーの元で平等となる。少なくとも悪魔を追い払う儀式の後、人はより心の平安を感じることが必要だ」。

■悪魔の石投げは新しくなる

アラブニュース紙の情報によると、悪魔を象徴する石柱に石を投げる儀式が行われる場所にある2階建ての橋が崩れ始めた。新しい橋の建設費用は42億サウジリヤル(15億リラ)に上る見込み。ビンラディングループの計画によると石投げの儀式が行われる場所の橋は拡張され、巡礼者が電車でその場所まで行き来出来るようになる。

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( 翻訳者:住永 千裕 )
( 記事ID:1744 )