中国人観光客獲得がカギ -観光業界の不況脱却なるか(Milliyet紙)
2006年11月09日付 Milliyet 紙

 観光ホテル経営・投資者協会の事務総長チャカイ氏は、「2008年の北京オリンピックが終わったら、中国は世界中に観光客を送り出す国ベスト10に入るだろう。中国人観光客獲得のチャンスを逃してはならない」と話した。

 観光客1人当たりの支出が減少したり、価格競争に陥り倒産するホテルが増加するなど、不況にあえぐトルコの観光業界だが、2008年のオリンピック以降世界中に広がっていくと期待されている中国人観光客に不況脱却の望みを託した!観光ホテル経営・投資者協会(TUROB)の事務総長エルハン・チャカイ氏は、「2008年の北京オリンピックが終わったら、中国では出張や観光で国外に出る人が増えるだろう」と語った。

 オリンピックが終わったら、中国は世界中に観光客を送り出す国ベスト10に入るという予想を発表したチャカイ氏は、次のように述べた。
 「中国人観光客獲得に向けて動かなければならない。このチャンスをものにすれば2008年~2010年のトルコ観光業界は素晴らしい発展を遂げる」

チャカイ氏は更に、北京オリンピックでトルコをアピールするために今から準備を始める必要があると語った。

■政府に対する批判

 チャカイ氏は、今の不振を改善するであろうトルコの観光業界はのけ者扱いされ始めていると主張し、次のように述べた。

 「2005年に180億ドル(約2兆円)もの収入をもたらした観光業界だが、現在の問題を解決しようとする機関がひとつとしてない。政府は観光業界から距離を置いている。イランのように考えて振る舞っている。トルコで観光業界に携わる者は、15の異なる機関に税金を支払っており、(とりわけ)世界で最も高い酒税を払っているのだ。先にあげた考え方が、「観光が振興すれば道徳意識が低下する」というような理解を示すアルトヴィン知事のような人物を産んでいる。」

■コチ長官「ボドルム出身者は、偏愛的性質を改めるべきだ」

 ロンドンで開かれた世界観光フェアに参加した文化観光省のアティッラ・コチ長官は、閣議決定でボドルムでの開発許可(の権限)が県から文化観光省に移ったことに対する反発をしり、ボドルムの店には入らなかった。

 ボドルム出身の観光業者は、夕食時にコチ長官をつかまえて、歓談した。長官は「ボドルムでの開発の許認可権を問題解決のため取り上げた。ギョコヴァに観光施設は作らない。ボドルム出身者は、偏愛的な性格や“私は建設させない”といった(変な)熱意を改めるべきだ」と語った。



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( 翻訳者:住永千裕 )
( 記事ID:3867 )