トルコ国産映画の観客動員数増加 (Hurriyet紙)
2006年12月11日付 Hurriyet 紙

トルコ映画は特にこの2年間、映画の本数と観客動員数の点で大きな伸びをしめしている。昨年、27本の映画が封切られた。今年はというと、9月1日から今日までに封切られた映画数は、既に16本を数えている。『ジェンネティ ベクレルケン』, 『エヴェ ギデル ヨル』, 『バルダ』, 『ドュンヤユ クルタル アダムン オール』といった映画が封切られる中、クランクアップしたもの、あるいはまだ撮影中の映画も、これからの祝日や学期末休暇の公開を待っている。
国内映画の観客が、映画全体の観客の中に占める割合は目を見張るものがある。2005年には42%だった国内映画の観客の割合は、今年の11月までで45%まで上昇し、ヨーロッパで最も高い数値となった。法律によって映画館で上演される映画の40%が国産でなければならないとされているフランスにおいてさえ、この数値は大体40%前後である。トルコでは2004年に、全映画観客の39%が国内映画を選んでおり、これがここ20年でもっとも大きな数字となっていた。

■ターニングポイントとしての『エシュキヤ』
(1980年)9月12日クーデターのあと、作品の数も、観客の数も大きく減少していた国内映画は、ヤヴズ・トゥルグルが監督を、シェネル・シェンが主役を務めた1996年の作品『エシュキヤ』によって、その状況は一変した。『エシュキヤ』を256万8,339人が観たことは、「トルコ映画への観客の回帰」として評価された。
『エシュキヤ』の直後に製作された『カフペ ビザンツ』の観客が200万人を、『ヴィゾンテレ』が300万人を突破したことで、映画業界は将来を有望視するようになった。しかしここ数年は100~200万人の観客を動員することは、当たり前のこととみなされている。例えば昨年4本の映画が200万人以上の観客に鑑賞された一方で、ある1本の映画は99万7千人に留まった。シーズン最初にもかかわらず、『ホッカバズ』と『スナウ』の観客動員数は100万人を突破した。

■ 全観客の45%は国内映画に興味を持つ
トルコ映画脚本家協会メンバーのデニズ・ヤヴズ氏が、長年にわたり丹念に集めた統計によれば、今年9月1日から11月30日にかけて14本の国内映画が封切られた。同期間に45本の外国映画が封切られた。この期間に封切られた国内映画を344万44人が鑑賞し、2549万4712新トルコリラ(20億3千万円相当)の興行収入があった。同時期、上述の外国映画はといえば322万6300人が鑑賞し、2598万2599新トルコリラ(20億7千万円相当)の興行収入があった。ここから14の国内映画が、ほぼ3倍の外国の映画本数に対し、観客数の点で凌駕していたことが分かる。
2005年に封切られた221の映画の合計観客数は2725万989人だった。これらの映画のうち、国内映画はたった27本だった。しかし1144万1856人がこれらの国内映画を観た。194本の外国映画の観客数はといえば、1580万9133人だった。つまり映画の総本数の12.2%に当たる国内映画は、全観客の42%を動員したことになる。
2006年の11月までは総観客数は2789万1,668人だった。封切られた212本の映画のうち27本が国内映画だった。国内映画は1264万8392人が鑑賞した。つまり映画館に来た観客の45%以上が国内映画を選んだということだ。そうではあるが映画の総数のうち国内映画の割合は12.7%・・・
しかし国内映画への関心は、映画観客の総数に大きな変化をもたらしてはいない。国内映画に、より多くの外国映画から観客が移ってきたのであり、これにもメフメト・ソヤルスランが言ったように「観客の好み」を示している。国内映画の人気の高まりに最も大きく関係しているのは、間違いなくテレビです。テレビを視聴する時間が最も長い国の一つであるトルコで、テレビが作り出したヒーローや作品が、映画化されている。『デリ ユレク』、『クルトラル ヴァディスィ』、『アスマル コナク』 のようなテレビシリーズものとして撮影され、その映画版もつくられたものがある一方で、シリーズ物で人気を得たものが、リニューアルし、映画化されるのが期待されている。またこうした関係はまったく逆の状況でもおきている。すなわち有名な映画監督がテレビシリーズものの監督をするように、テレビシリーズで有名になった俳優が映画に出演しているのだ。

トルコ映画観客動員ベストテン
1- Kurtlar Vadisi-Irak 4.255.181人

2- G.O.R.A. 4.001.711人

3- Babam ve Oğlum 3.813.437人

4- Vizontele 3.308.383人

5- Vizontele Tuuba 2.894.802人

6- Organize İşler 2.610.563人

7- Hababam Sınıfı Askerde 2.586.132人

8- Eşkıya 2.568.339人

9- Kahpe Bizans 2.472.162人

10- Hababam Sınıfı Üç Buçuk 2.067.661人

2006年11月30日までのランキング。ソースはデニズ・ヤヴズ(週間幕間映画新聞)より。


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( 翻訳者:山本裕一 )
( 記事ID:4097 )