挙国一致内閣に向けたファタハとハマースとの協議、暗礁に(アル・アハラーム紙)
2006年12月01日付 Al-Ahram 紙
■ アッバース大統領、パレスチナにおける包括的な宥和策についてライス長官と協議
■ アッバース大統領、挙国一致内閣問題解決のため、新たな政治的選択肢を検討
2006年12月1日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面
【ガザ:アシュラフ・アブルホウル、諸通信社】
パレスチナのマフムード・アッバース大統領は、ファタハとハマースとの間でなされていた挙国一致内閣樹立に関する話し合いが行き詰りを見せたと明言した。
昨日西岸地区のエリコで開かれたアメリカのライス国務長官との共同記者会見の席で大統領は、パレスチナの人々が9ヶ月間も給料を受け取れずに生活している中、挙国一致内閣樹立についての合意がなされなかったことは残念であると述べた。
大統領は、内戦という選択肢だけは決して許されないが、現状ではその他すべての選択肢が可能であると言明した。
また大統領はガザ地区の状況を沈静化する方策についてライス長官と協議したと語り、西岸地区においてもイスラエルと相互的な宥和に達することを望んでいると表明した。さらには西岸地区におけるイスラエルの植民地主義的な活動を非難し、植民地化は日毎にパレスチナの領土を蝕みつつあると語った。
(後略)
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( 翻訳者:河上直衣 )
( 記事ID:4111 )