ブランメルツ報告書、ハリーリー暗殺事件と他の爆破事件の関連性を示唆(アル・ナハール紙)
2006年12月13日付 Al-Nahar 紙
■ 攻撃の犠牲者の大半が3・14勢力とのつながり、また犠牲者のうち4人がナハールとのつながりを持つと言及
■ ブランメルツ委員長の新たな報告書、ハリーリー暗殺と他の14件の爆破事件を関連付ける
■ 調査は「微妙で複雑な」段階に入る シリアの協力は全体的に満足できるもの
2006年12月13日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面
ラフィーク・アル=ハリーリー元首相暗殺事件に関する国際調査委員会のセルジュ・ブランメルツ委員長の新たな報告書では、ハリーリー元首相暗殺事件とジュブラーン・トゥワイニー、サミール・カスィール、ジョルジュ・ハーウィー、マルワーン・ハマーダ、イリヤース・アル=ムッル、マイ・シドヤークらを標的にした6つの事件を関連付けた。同様に、このハリーリー元首相暗殺問題と住宅地を狙った他の8件の爆破事件も関連があるとした。また同委員会は、「これら一連の全ての事件とラフィーク・アル=ハリーリー暗殺事件の間に意味深いつながりが存在していること」に言及し、調査が「微妙で複雑な」段階に入ったことを示した。
同委員会は報告書の中で、標的が明確に定められた6つの事件は「犠牲者を出すための故意の企てであり、すべての攻撃の目的はそれぞれ1人の人物の殺害であった。3人が殺害を免れたのは偶然の出来事で、あらかじめ計画されていたものではない」と説明した。また同委員会は、特定の人物を狙った攻撃の犠牲者の幾人かは「3・14勢力として知られる政治的な連合体と、直接的あるいは間接的なつながりにあった」と付け加えた。そしてマルワーン・ハマーダ、ラフィーク・アル=ハリーリー、サミール・カスィール、ジュブラーン・トゥワイニーの間の別の共通点として、本紙「アル=ナハール」紙とのつながりに言及した。
また報告書では本紙の名前が再度登場している。それはハリーリー元首相暗殺の動機として考えられるその他の仮説についても調査のなかで検討していることを示した箇所で、考えられる動機の一つとして元首相の本紙との関係が挙げられている。
また同委員会はピエール・アル=ジュマイエル工業相暗殺事件を活動の対象に付け加え、近い将来この事件に関してレバノン当局への技術支援提供を継続するであろうと強調した。 また、レバノンにおける治安状況がまだ非常に不安定な中でレバノン政府が同委員会に対して行っている支援を賞賛した。
シリアの協力に関して同委員会は、「今なお有効であり、時宜を得たものである」と説明し、特定の個人や集団に関する情報や資料を入手するためシリアに対して12項目の公式な援助要請を行ったことを示した。同委員会は担当のシリア高官らと6回の面接を行い、5回の会合を開き、かなりの量の電子版の情報や資料やコンピューターを入手した。また、シリアが求められた通りに情報を委員会に提供し、特に特定の個人や集団に関しての情報を提供したことを明らかにした。シリアの協力のレベルに関して同委員会は、「全体的に満足できるものであった」と締めくくった。
(後略)
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( 翻訳者:田中裕子 )
( 記事ID:4144 )