トルコ訪問中の英・ブレア首相、北キプロス問題で好意的シグナル(YeniSafak紙)
2006年12月17日付 Yeni Safak 紙

イギリスのトニー・ブレア首相は、「イギリスとして北キプロス・トルコ共和国への直接飛行について、我々が支援することは議論に値する。今は、はっきりとした事を申し上げられないが、継続して検討している」と話した。

昨晩(16日)アンカラへ到着したブレア首相は、エルドアン首相と会談した。首脳会談の後に、2人はカメラの前に姿を現した。

ブレア首相は話の中で、北キプロス・トルコ共和国に関し好意的シグナルを示した。そして次のように語った。「北キプロス・トルコ共和国への直接飛行について我々が支援することは議論に値する。私は直接飛行がイギリスから実現されることを望む。しかしここで重要なことは、合法的に我々がこれを行えるか、行えないかということである。航空法の観点からみて問題がなければ、この件を実行したい」 同首相は、トルコの「港湾」提案(*トルコ政府が北キプロス・トルコ共和国の港と空港各一ヶ所を一時的に南キプロス「キプロス共和国」へ開港する)は肯定的な影響を与えたと感じたことも強調した。

■EUは約束を守らなければならない

アンカラ協定議定書の履行過程が継続することは重要だと指摘するブレア首相は、「しかし同時にEUも自身が約束したことを実行することが重要である。北キプロス・トルコ共和国に対する孤立の解消及び、直接貿易の保障が必要である」と話した。

■イギリスが一番我々を理解している

エルドアン首相は、イギリスがトルコEU加盟交渉の過程において、トルコを最初から支援してきたことを明らかにし、「加盟交渉を通じて、イギリスは常に我々サイドであった。EU内でキプロス問題について最もよく知っていて、且つ理解しているのはイギリスだと言える」と話した。

■我々のイラク戦略は一致している

中東について言及したエルドアン首相は「トルコは中東問題について今日まで責任を果たしてきた。今後も継続していく」と話した。両首相は「イラクにおいてクルド人国家が建設されることをどのように考えるか」との質問に対し、「イラク国土の統一が守られることは、非常に重要である」と声明を出した。

■アンカラは満足

ギュル外務大臣も、ブレア首相が「EU内で最も重要な国々の中の首相」であることを強調し、「(彼は)無駄な話はしない。このことをEU首脳にも話した」と語った。EU外務大臣によるはじめての会議で「(会議後)いくつかの決定が明らかになる」と話したギュル外務大臣は、「今現在話すことはできない。私は、(トルコのEU加盟交渉一部凍結という)制限を解消する決定になると希望を抱いている。」と語った。



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( 翻訳者:丹羽貴弥 )
( 記事ID:4152 )