ユーロビジョン出場のケナン・ドウル「セゼン・アクスが後押ししてくれた」(Milliyet紙)
2006年12月20日付 Milliyet 紙

フィンランドの首都ヘルシンキで5月12日に開催される第52回ユーロビジョン歌謡コンテストにトルコ代表として参加予定のケナン・ドウルさんは、TRT(トルコ・テレビ・ラジオ協会)のテペバシュ・スタジオでの記者会見に臨んだ。

TRTのアリ・ギュネイ副会長は、ドウルさんがトルコ代表に選ばれた理由として、音楽界で成功を収めているとともに、英語が堪能であることを挙げ、歌の言語についてはドウルさんの選択に任せると述べた。

 国民の人気投票にかける3曲を2月15日までにTRTに提出することになっているドウルさんは、次のように話した。
「オファーを受けるべきか否か、考え込みました。フアト・ギュネルやセルタブ・エレネル、アテナといったユーロビジョンの経験者である友人たちに相談しました。参加を決めるにあたっては、セゼン・アクスに最も多くのことを教わりました。彼女は私に、『参加するならまさに今がそのときよ。とてもいいタイミングだと思うわ。コンテストに参加しなさい。必要なら一緒に曲を作りましょう。私が歌を作ってあげてもいいわ。やりなさい』と言ってくれました。まあつまり、ある意味では私は保証つきというわけですね。セゼン・アクスのお墨付きです。」

■「メロディアスな歌にします」
 コンテストで歌う歌の言語については、まだ決めかねているという。ドウルさんは次のように話した。

 「4,5曲を作っているところです。まだ詞を作る段階ではありません。あまり言葉を必要としない、メロディアスで印象的な歌になるのではと思います。もちろん、全世界の人が理解できる歌にするためには、英語詞にするのが最も簡単です。ところどころにトルコ語の単語を入れてもいい。時には足踏みしてコンテストで思うような成果をあげられないこともあります。けれど、私は自分の心の声を信じています。うまくいくと確信しているのです。」

■「コンテストには人気ドラマのキャラクターと」
 コンテストのおかげで世界の多くの人々に自分を知ってもらえるとドウルさんは話す。「TRTとの取り決めで、政治や宗教的要素を強調しないことになっています。ヨーロッパにイスラムを好きになってもらおうなどという意図は持っていません。トルコの近代的で世俗的な側面を代表して参加します」と述べた。

 セゼン・アクスが作詞・作曲したドウルさんの『チャックドゥ(Çakkıdı)』は、2006年の夏を代表するヒット曲となった。ドウルさんは、人気ドラマ『イスタンブルのヨーロッパ側(Avrupa Yakası)』でペケル・アチュカルン演じる「ギャッフル」がこの曲に合わせて踊るダンスが気に入っているという。ドウルさんによれば、「ユーロビジョンにギャッフルと一緒に参加しましょう。すごく楽しいものになりますよ」とすすめる人もいるそうだ。


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( 翻訳者:宇野陽子 )
( 記事ID:4177 )