シリア副大統領がイラク前首相と会談(アル・ナハール紙)
2006年12月14日付 Al-Nahar 紙
■ シャルウ副大統領、ジャアファリー氏に対しシリア政府はイラクでの安定と治安回復のための努力への支援の準備があると強調
2006年12月14日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面
【ダマスカス:本紙】
シリアのファールーク・アル=シャルウ副大統領はイラク前首相でダアワ党党首であるイブラヒーム・アル=ジャアファリー氏との会談の直後、「シリア政府はイラクでの安定と治安の実現のためのあらゆる努力を支援する準備がある」との姿勢を新たに表明した。
シリア・アラブ国営放送「SANA」は、会談では「同胞国イラクの情勢について話し合われた。またこれに関してシャルウ副大統領は、シリアはイラクでの治安と安定の達成と領土および国民の統一をまもるためのあらゆる努力に対し支援の準備がある、との姿勢を新たに表明した」と伝えた。また両氏は「シリアとイラク、二つの国における一つの人民の利益に奉仕すべくあらゆる分野における相互協力の強化をめざす両同胞国の外交関係が回復したことに対し、満足の意」を表明した。
またジャアファリー氏は「会談ではイラクとシリアの関係の発展について、またイラクにおける政治状況の展開と来たる土曜日にイラクで行われるイラク和解会議の計画について話し合った」と発表した。また会談を通して「イラクにおける治安と安定の実現および共同の利益の共有を含む政治的関係の樹立を切望するシリアの姿勢に触れた」と述べた。さらに「シリアとイラク関係の進歩の前に例外的に立ちはだかる障害を克服し、この両兄弟国民のあいだの地理的、歴史的、人間的現実に基づいてこの関係をより良いものとするために」会談を継続していくことの重要性を語った。
ダアワ党はイラクのシーア派最大の政党の一つで、アヤトゥッラーのムハンマド・バーキル・アル=サドル師が設立したが、サドル師は1980年代に妹のヌール・ホダーとともにサッダーム・フセイン元大統領によって処刑されている。
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( 翻訳者:吉永晶子 )
( 記事ID:4252 )