同性愛を描く画家タネル・ジェイラン、作品の芸術的価値を訴える(Radikal紙)
2006年12月30日付 Radikal 紙

一昨日(28日)画家タネル・ジェイランの作品「タネル、タネル」の掲載を理由に、カオスGL(ゲイ・レズビアン)誌に対し、アンカラ第二初級裁判所で審理が始められた。同作品は芸術作品ではないという容疑で審理を始めた裁判所は、タネル・ジェイランの証人尋問を決定した。

審理に関連し我々が申し込んだインタビューに対しタネル・ジェイランは、作品はイスタンブル・ビエンナーレとアート・バーゼルで展覧されたと注意を喚起し、「私の作品を裁くことはできません。芸術の中身を無視して議論することはできません」と語った。

ジェイランによる説明は次の通りである。「1991年にミーマール・スィナン大学の美術科卒業後、今日に至るまでほとんど国際的レベルの個展を9回開催し、15回ほどグループ展に参加しました。私の作品は国際的、国内的レベルで重要な収蔵品となっています。絵を描くとき、誰からも許可はもらいません。今までの教育、経験、才能を動員し表現の自由を活かし描きました。

人々が私の作品を好むも好まないも、それは人々の自由です。しかし私の絵は個人や当局によって裁かれることはできません。そして芸術の価値を無視して議論の開始はできません。『タネル タネル』という名の油絵は、私のこれまでのキャリアの中でもっとも重要な作品のうちの1つです。この絵は自分で自分を描写し、社会化して、批判した作品です。

作品は2003年に『家族のみ』という名の展覧会、また同年の第8回国際イスタンブル・ビエンナーレ、2006年にスイスの国際アート・バーゼル展覧会で展示されました。絵は度々、論文や記事で芸術作品として認められました。同時に展示期間中に、様々なメディアのレベルで吟味され、芸術作品として評価されました。これらの経緯は非常に重要なものです。」




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( 翻訳者:富田 祐子 )
( 記事ID:4257 )