オルハン・パムク帰国会見ーノーベル賞はみんなの喜び(Milliyet紙)
2006年12月03日付 Milliyet 紙

ノーベル賞の受賞後、はじめてトルコに戻ったのを再認識させたパムクは、新聞記者に「あなたがたと同様、私も興奮している」と語った。

ノーベル文学賞を受賞したオルハン・パムクは、昨日12月2日にアメリカからトルコに帰国した。パムクは「受賞を大変うれしく思っている。ノーベル賞はトルコの、我々みなの喜びである」と語った。

アタテュルク空港で(イレティシム)出版社のアスマン・オクタイと記者団に迎えられたパムクは、ノーベル賞の受賞後はじめてトルコに戻ったのを再認識させた。パムクは「あなたがた同様、私も興奮している。アメリカでの授業が終わり、トルコに戻った。3—4日滞在した後、娘を連れてスウェーデンに向かい、受賞式典に参加する予定だ。私にとってとてもすばらしい日になるだろう」と語った。

■「仕事に密着している」
パムクは、生活は何も変わらないであろうことを強調し、次のように話した。

「今までしてきたことを、これからも続けていく。ただノーベル賞の影響はといえば、空港に着いて記者団が(こんなに)私の目の前にいることだ。このような変化ならある。これは外国でもトルコ国内でも同様だ。しかし、机に、執筆活動に、(ほかの)仕事に、今まで慣れ親しんだことに密着している。受賞を大変うれしく思っている。ノーベル賞は、トルコの、我々みんなの喜びである。しかし、私の生活に変わるところはない。みなの知る小説家のオルハンであり続けるだろう。」

パムクは、政治的問題に関する質問に答えるのを避け、「あのような発言がなければ受賞はありえなかった」という評価を想起させる質問に対しては「みなさん、これぐらいでよろしいでしょうか」と答えていた。

入国審査の後、手荷物の受け取りのためにターンテーブルに向かったパムクだったが、ちょっとしたトラブルのために他の全乗客同様、1時間半ほど待つことを余儀なくされた。



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( 翻訳者:松岡聡美 )
( 記事ID:4040 )