イスラエル、ガジャル村へのUNIFIL展開に合意(アル・ナハール紙)
2006年12月04日付 Al-Nahar 紙

■ イスラエル、ガジャル村へのUNIFIL展開に合意
■ イスラエルはヒズブッラーのデモを警戒して軍を動員

2006年12月04日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面

【ラーマッラー:ムハンマド・ハウワーシュ、諸通信社】

 イスラエルは昨日、拡大国連レバノン暫定軍(UNIFIL)に対し、イスラエル軍が7月の戦争で占領した最後の場所であるレバノンのガジャル村に展開する青信号を出した。一方でレバノンの状況、特にフアード・アル=セニョーラ政権打倒の可能性が出てきたことに対して関心を示している。というのも、ヒズブッラーが政権を「支配」することができたならば、それはイスラエルに対して「直接の影響」を及ぼすことになるからである。イスラエル軍はレバノンとの国境地帯でデモが行われることに備えて警戒態勢を強化した。

 政府筋が述べたところによると、政治・治安問題に関する縮小閣議は昨日、UNIFILが村の北部(ガジャル村のレバノン領側)に、イスラエルが南部すなわちイスラエルが元々占領していたシリア領側に展開するとの合意を承認した。そして「(今回の合意は)ガジャル村の問題についての恒久的な解決策に到達するまでの一時的な解決策であり、数年ではなく数ヶ月以内には恒久的な解決がなされる」とのことである。しかし同筋は、この一歩が実現される日程については明言しなかった。

 イスラエル軍は、34日間続いた戦争が終わってから2ヵ月後の10月には、レバノン南部の大部分から撤退していた。

 イスラエルのテレビ局2チャンネルは土曜日に、UNIFILがガジャル村の管理を引き受けるとともにイスラエル軍は撤退し、村の南部周辺に防護柵を設置すると伝えた。

(後略)



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( 翻訳者:新谷美央 )
( 記事ID:4064 )