EU加盟交渉一部凍結についてエルドアン首相の談話(Yeni Safak紙)
2006年12月06日付 Yeni Safak 紙
エルドアン首相は電話会談で、一連のEU問題についてドイツのメルケル首相に警告を発した。エルドアン首相は党会議での談話で「このプロセスで感情的な対応をすべきではない、たとえ相手が感情的になってもだ。われわれは理性に従って堅実に行動しなければならない。遅かれ早かれ理性的行動が勝利する。トルコが失うものはない、失うものがあるのはEUのほうだ」と語った。
■重要な10日間
エルドアン首相はEU加盟プロセスで向こう10日が極めて重要であることを指摘した上で、「トルコのEU加盟はグローバルなヴィジョンの一部であり、21世紀の最重要課題だ。経済の動向や日々の国内政治の犠牲にしてはいけない重要事項だ。EUがトルコにとってなくてはならないのと同じくらい、トルコもEUにとってなくてはならないのだ。欧米メディアで展開されているトルコへの不当な言いがかりは、広い視野を欠いているといえる。自国の世論に呼びかけることで、なぜトルコがEUに入る必要があるのかを欧米メディアは(逆説的に)説明している」と語った。
■中世の思考
上記のように、エルドアン首相はトルコがただヨーロッパに位置するだけでなく、ヨーロッパの安定と活性要素であることを強調した。トルコがそのプレゼンスによってEUをエンパワメントする国であると述べ、「EU加盟への道筋に障害をつくり、議論のテーブルから遠ざけようとする目論見は深刻な失策である」と語った。
■発言に責任を
エルドアン首相はアンゲラ・メルケル独首相との電話会談でトルコの見解を示し、これから行われるプロセスでの錯誤が何のメリットがあるのかを強調したと語った。エルドアン首相は、「政府は『われわれが望むのは、首脳会談でこのような歴史的失策が行われないことだ』と伝えた。私たちは彼らを相手に電話会談を続けていく」と述べた。また、「EUはトルコの加盟についてまじめに取り組み、自らの発言に責任を取らなければならない」と語った。
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( 翻訳者:塚田真裕 )
( 記事ID:4070 )