パレスチナ議会選でハマース勝利の場合、イスラエルはロードマップの放棄を検討。ガザでは武装組織が街道封鎖(アル・アハラーム紙)
2006年01月01日付 Al-Ahram 紙

■イスラエル、パレスチナ議会選でハマースが勝利した場合のロードマップ放棄を検討
■ファタハ所属の武装グループ、ラファハ通行所に向かう街道を封鎖

2006年01月01日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面

【ガザ‐アシュラフ・アブルホウル】

 イスラエル・ラジオは昨日、今月実施される予定のパレスチナ議会選挙でイスラーム主義を掲げるハマースが予想通りの勝利をおさめた場合の対策として、政府がロードマップを見直すこともあり得ると伝えた。

 イスラエル・ラジオは、この問題に対するイスラエルの立場を決定するための話し合いが、ドヴ・ワイズグラス首相政治補佐官を議長とし、国防・外務の両大臣および国内治安機関シン・ベトの長官の参加によって今日、行われるとみられると伝えた。

 一方、ガザ地区では治安の混乱の拡大を示す動きがあった。ファタハ傘下のアル=アクサー殉教者旅団の武装グループと警察官らがラファハ通行所へ通じる街道を封鎖し、赤色の旅券を所持している自治政府高官らが通行所へ向かうことを禁止すると決定した。これは、パレスチナの街路に秩序と平静を取り戻すための措置を講じるよう高官らに強いるためであるという。

 武装グループは、ギャングや麻薬商人らが支配している街路における市民の保護を訴え、またガザ市東部のアル=シュジャーイーヤ地区で今週木曜日に警官があるパレスチナ人一家によって殺害された事件の処罰を要求した。

 武装グループは、通行所は閉鎖されておらず、赤色の旅券を保持する者以外に対しては通行の妨害は行われていないと強調した。

 アル=アクサー殉教者旅団の武装グループは昨日もデール・アル=バラフにある自治政府の複数の事務所に突入し、自治政府が彼らに政府機関での職を与えると約束するまでの3時間、立てこもった。

 また、昨日ラファハ通行所近くを走行中、覆面した者たちによって行く手を阻まれ拘束されていたパレスチナのユースフ・アル=ラビーウ駐パキスタン大使とその妻および運転手は解放された。



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( 翻訳者:村山誓一 )
( 記事ID:1651 )