クウェート首長がジャービル分家から皇太子と首相を選出(アル・ナハール紙)
2006年02月08日付 Al-Nahar 紙
■ 諸政治勢力の要請に応えて、二つの地位の分離を確立
■ クウェート首長、ナウワーフ・アル=アフマドを皇太子に推挙 ナースィル・アル=ムハンマドを首相に任命
2006年2月8日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面
【クウェート:バースィム・アル=ハーッジ】
クウェートのサバーフ・アル=アフマド・アル=ジャービル・アル=サバーフ首長は昨夜、異母弟のナウワーフ・アル=アフマド・アル=ジャービル・アル=サバーフ氏を皇太子の地位に推挙し、また甥のナースィル・アル=ムハンマド・アル=アフマド・アル=サバーフ氏を首相に任命して、これら二つの職務の分離を確立した。これは、国民議会において首相の責任を問う余地を得たいクウェートの諸政治勢力が一致して要求してきた措置である。しかしながらサバーフ首長は、首相の地位を支配一族のサバーフ家出身者の手中に残し、首長家以外の人物を任命すべきだという長年の訴えには応じなかった。
サバーフ首長が彼らを選出することについて、昨夜首長家の会議が開かれ、分家であるサーリム家の主要人物を含めた一族の祝福を得て、ナウワーフ・アル=アフマド氏を皇太子職に、ナースィル・アル=ムハンマド氏を首相職に「信任」するとの首長令が発令された。これによってクウェート国内の権力秩序における3つの主要な地位はジャービル分家の手中に収まることとなった。支配一族の長であるサーリム分家のサーリム・アル=アリー族長の立場は、彼が会議に出席しなかったため、すぐには明らかにされなかった。しかし彼が二日前に、サバーフ首長が一族のために催した昼食会に出席していたことは、両分家の間の綱引きが終わりを告げ、サーリム族長がサバーフ・アル=アフマド首長の決定するあらゆる措置に同意しているということを示す最も顕著な兆候であった。
(後略)
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( 翻訳者:岡本亜有子 )
( 記事ID:1899 )