ムバーラク大統領、フェリー沈没事故の生存者を見舞う(アル・アハラーム紙)
2006年02月05日付 Al-Ahram 紙
■ ムバーラク大統領、ハルガダの病院に入院している生存者の容態に安堵
■ 事故発生に関する詳細な説明を聞く
■ 緊急会計から犠牲者の家族と生存者に見舞金を支出
2006年02月05日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面
ホスニー・ムバーラク大統領は国立ハルガダ病院およびムバーラク軍事病院に入院している生存者を見舞い、フェリー沈没事故の生存者の容態に安堵した。大統領は彼らの生還に対し祝辞を述べ、彼らが受けている治療についての説明を受けた。生存者らは必要な治療を受けた後で退院することになる。
大統領が生存者の治療に当たっている医師らに彼らの容態を問うと、医師らは大半の患者は軽傷を負っているだけで、24時間経過を観察した後、全員が退院できるだろう、と強調した。
現在、国立ハルガダ病院には事故の生存者が112人入院しており、そのうちの100人がエジプト人、12人がサウジアラビア人である。またムバーラク軍事病院に入院しているのは45人で、うちシリア人が1人、残りは全てエジプト人である。
昨日朝にハルガダ空港に到着したムバーラク大統領は、直後から会合を開き、事故の状況、救助活動の進展、火災の発生原因やフェリーの航路、事故発生現場のサウジアラビア・ドゥバー港からの距離、船長の生死、風速が沈没の原因の一つなのか、といった点について説明を求めた。
この会合には、アフマド・ナズィーフ首相、ウスマーン・ムハンマド・ウスマーン計画・地方開発相、アナス・アル=ファキー情報相、ムハンマド・マンスール運輸省、アリー・ムサイラヒー社会保障相、バクル・アル=ラシーディー紅海県知事ほか数名の海運責任者らが参加した。
ムバーラク大統領は運輸省のシーリーン・ハサン海運局長から救助作戦と事故状況に関する詳細な説明を聞いた。同局長の説明によれば、フェリー「サラーム98」は1970年に建造され、乗客定員数は2800人であるという。(後略)
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( 翻訳者:高橋葉月 )
( 記事ID:1908 )