《イラン・カートゥーン》サイト、ウェブ上から消される ハムシャフリー紙
2006年02月16日付 Hamshahri 紙

2006年2月16日付ハムシャフリー紙

 風刺画コンテスト《表現の自由の境界はどこにあるのか》の事務局が置かれている《イラン風刺画協会》の下部組織《イラン・カートゥーン》のサイトが昨日、アメリカにあるサイトのホスト・サーバから、しばらくの間消去された。

 風刺画協会のセイエド・マスウード・ショジャーイー・タバータバーイー会長は、ハムシャフリー紙とのインタビューで、「今のところ、www.irancartoon.irのアドレスを利用ありたい」とした上で、「シャリーフ工科大学〔イランで最も成績優秀な学生が集まる理工系の大学〕の学生数名が、このサイトが再びハッキングされた場合には、サイト再構築に協力する旨明言してくれた」と述べた。

 同サイトは以前にも、《パレスチナには家がない》と題されたインターネット上の風刺画展示会を開催していた際、数回にわたりハッキングされたことがある。しかしその時は、このような形でホスト・サーバ自身が《イラン・カートゥーン》のサイトを攻撃するようなことはなかった。このサイトは、世界でも最も評価の高い風刺画サイトの一つであり、約6千ものページ数を誇っている。2001年の最も訪問者の多かった風刺画サイトとして、知られている。

〔訳者注:《イラン・カートゥーン》の英語サイトはhttp://www.irancartoon.com/にあり、現在問題なく閲覧することができる。また、http://www.irancartoon.ir/はペルシア語サイトとなっている。またwww.irancartoon.comには風刺画コンテスト《表現の自由の境界はどこにあるのか》に関する詳細が告知されているが、ハムシャフリー紙のサイトに掲載された同コンテストの告知(http://www.hamshahri.org/images/InternationalCartoonE.jpg)とは一部異なっている〕

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( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:1922 )