クウェート王家の権力争い激化 (アル・アハラーム紙)
2006年01月22日付 Al-Ahram 紙

■ クウェート政府、サアド・アル=アブドゥッラー首長の廃位に向け法的手続きを開始
■ サアド首長はクウェート国民議会に対し憲法への宣誓の実施を要請

2006年01月22日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面

【クウェート-ムハンマド・ユスリー・ムワーフィー、マーディー・アル=ハミース】

クウェートを統治するサバーフ家の2分家、ジャービル家とサーリム家の間で巻き起こっている権力争いが激化する中、クウェート内閣はサバーフ・アル=アフマド・アル=ジャービル・アル=サバーフ首相を議長とする昨日の閣議の後、サアド・アル=アブドゥッラー・アル=サーリム・アル=サバーフ新首長の健康不安を理由に、同首長を廃位するための憲法上の手続きを開始する事を決定した。

同じ頃、クウェート国民議会のジャーシム・ムハンマド・アル=フラーフィー議長はサアド・アル=アブドゥッラー・アル=サーリム新首長から、首長就任の憲法宣誓を遂行するための特別議会召集を呼びかける書簡を受け取ったことを明らかにした。

フラーフィー議長は記者たちに対し、「この書簡の扱いに関しては、サアド首長からの要請に基づき本人と面会するまでは何らの決定もなされないということを、クウェート王族の族長であり、国家防衛隊長を務めるサーリム・アル=アリー・アル=サバーフ氏も確認している」と語ったうえで、「サアド新首長は宣誓を遂行するであろう」と強調した。(後略)


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( 翻訳者:高橋葉月 )
( 記事ID:1816 )