パレスチナ立法評議会選挙めぐりファタハとハマースが論争(アル・ナハール紙)
2006年01月17日付 Al-Nahar 紙

■ ファタハとハマース、パレスチナ立法評議会の実施理念をめぐり論争
■ ハニーヤ氏「オスロ合意は崩壊した」「交渉はあり得ない」

2006年1月17日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面

【ラーマッラー:ムハンマド・ハウワーシュ、諸通信社】

 パレスチナ立法評議会選挙を9日後にひかえ、他の政治団体の競合関係もさることながら、とりわけ「ファタハ」とイスラーム抵抗運動「ハマース」は争いの火花を散らしている。

 ファタハはヨルダン川西岸やガザ地区での候補者集会の場や、パレスチナ自治政府要人とスペイン外相ミゲル・アンヘル・モラティノスとの会談の場や、マフムード・アッバース大統領のメディアに対する談話を通じて、選挙運動におけるハマースへの対抗策として複数の政治的スローガンを発した。

■ アッバース大統領

 アッバース大統領はパレスチナ各紙との会見で、パレスチナ選挙は予定どおり来たる1月25日に行われるであろうと発表した。また、パレスチナ当局は選挙が不正行為や予想される敵対行為なしに実施されるよう治安対策の準備を進めていると語った。

 そして、ハマースの選挙参加を認めないようにとのアメリカとイスラエルからの圧力を拒絶したことを明らかにした。さらに「アメリカとイスラエルが『ハマスは選挙に参加しないだろう』と語った際、私は『それは不可能なことである...このインティファーダに拠ってたつ民主主義とは何なのか?ハマースの参加を認めないのは民主主義とは言えない。私はハマースが参加するよう呼びかけた。なぜならハマースはパレスチナ人民の一部だからだ...私はハマース寄りでもなく、それ以外の勢力寄りでもない。もしイスラム・ジハードが参加すると言ったならば、私はイスラム・ジハードを擁護するであろう』と答えた」と説明した。

(中略)

■ ハマース

 アッバース大統領その他のパレスチナ政府高官が選挙はオスロ合意の枠組みの下で実施されると述べたことに対して、ハマースは声明を発表して疑義を表明し、「その認識にはいかなる法律上の根拠もない。選挙法にはオスロ合意に関しての記述は全く含まれておらず、さらにこの合意は既にイスラエル占領当局によって終焉させられ失敗している。占領当局の拒絶するものを私たちの民衆に強制することなどあり得ない」と述べた。また「ハマースはオスロ合意ではなく、オスロ合意を拒否するとともにイスラエルへの抵抗活動とパレスチナ人の権利要求を堅持する独自の政治プログラムに基づいて選挙に参加する」と強調した。またハマースは立法評議会内部においても、ハマースおよびパレスチナ人民が拒絶しているこのオスロ合意に基づいて活動することはないと述べた。そして、パレスチナ諸勢力の共同政治プログラムを表明した「カイロ宣言」では「政治的拠りどころは抵抗運動プロジェクトを擁護し、パレスチナ人民の不変の原則と権利を堅持すること」だと強調されていることに注意を喚起した。

(後略)



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( 翻訳者:吉永晶子 )
( 記事ID:1820 )