シリア大統領がイラクのシーア派指導者サドル師と会談(アル・ナハール紙)
2006年02月07日付 Al-Nahar 紙

■ アサド大統領とムクタダー・アル=サドル師がシリアとイラクに対する「圧力との対決」について討議

2006年2月7日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面

【ダマスカス:シャアバーン・アッブード】

 シリアのバッシャール・アル=アサド大統領は昨日、イラクのシーア派指導者であるムクタダー・アル=サドル氏と「イラク国内における状況、先に行なわれた選挙の結果、イラク政府組閣のために現在行なわれている協議」について話し合った。

 アサド大統領は、「兄弟国であるイラクの平和と占領からの解放を切望して、イラクにおける国民の一致団結」を呼びかけた。

 大統領声明によると、「ムクタダー・アル=サドル師は、イラク国民を支援するシリアの姿勢、イラクの安全をシリアが願っていることを賞賛し、シリアとの連帯の意志を表明するとともに、両兄弟国の共通の利益に関して引き続き協調してゆく意向を表明した。

 また、シリア・アラブ通信社「サナ」が伝えたところによると、シリアのファールーク・アル=シャルウ外相もサドル師と会見し、「イラクにおける状況の展開、兄弟国であるシリアとイラクの二国間関係、その関係をすべての分野において強化して両国間の結びつきを具体化してゆくための方法についての話が行なわれた」とのことである。同通信社は、シャルウ外相が「アラブ民族およびイスラム世界の問題に対するムクタダー・アル=サドル師の姿勢を称賛した」と伝えた。

 サドル師は報道陣に対する声明の中で、シャルウ外相との対談では「シリア・イラク関係や、両国が直面している挑戦や圧力と対決するために、この地域における安全と安定の実現を保証する方法について話し合った」と述べた。またサドル師は、シリア・イラク関係は「良好」であり、「両国は共通の課題に直面している」と述べた。そしてイラクにおけるサドル派勢力は、「イラクの安定を目指しており、イラクの建設と地域の安定に利害を有する全ての人々との協同作業を目指している」と述べた。また、「シリアと全てのアラブおよびイスラム諸国の利益に資するために、与えられたすべての手段をもって取り組むつもりである」と強調した。

■ 政党法

 一方、シリアの国民進歩戦線の消息筋が本紙に対して明らかにしたところによれば、シリアにおける政治生活を組織化するための政党法が近いうちに制定されるとのことである。

 同筋によれば、バアス党の法律・議会対策委員会がこの問題について検討し、それについての見解を表明したとのことである。既にその法律は国民進歩戦線に所属する諸政党へと提出され、各党の見解も出されている。

(後略)


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( 翻訳者:田中裕子 )
( 記事ID:1936 )