イスラエル、パレスチナ要人の移動優遇措置を廃止へ(アル・アハラーム紙)
2006年02月18日付 Al-Ahram 紙
■ イスラエルはパレスチナ要人への移動優遇措置を廃止
■ モファズ国防相:「評議会のハマース支配は、戦争への第一歩」
2006年02月18日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面
【ガザ-アシュラフ・アブルホウル】
昨日イスラエル政府は、パレスチナの要人が西岸地区とガザ地区の間を移動する際の優遇措置廃止を決定した。しかしながらパレスチナ人たちに対して新たな規制を課す件については、政府内でこの措置についての採択がなされる明日まで、エフード・オルメルト首相代行が決定を下すことを延期した、と同首相代行の執務室が発表した。
この数時間後には、パレスチナ評議会の新議会がガザ市とラーマッラーでテレビモニターを介して開催され、パレスチナのアッバース大統領が議員たちを前に演説を行う。その後大統領は、ハマースに組閣を任じると見られる。
一方、イスラエルのシャウル・モファズ国防相は、イスラエル治安機関との会合の席で、新しいパレスチナ評議会の成立は戦争への第一歩に等しい、と評した。
また同国防相は、イスラエルはハマースに対し、イスラエルが出しているあらゆる条件、中でも武装解除とテロの放棄、イスラエル国家の承認、これまでに調印されたあらゆる合意の受諾、イスラエル殲滅を求めるハマース憲章の廃止などを受け入れるよう、求め続けていかなければならないと語った。
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( 翻訳者:勝畑冬実 )
( 記事ID:1946 )