ソラナEU共通外交・安全保障上級代表がイスラーム諸国会議機構事務局長と会談(アル・アハラーム紙)
2006年02月14日付 Al-Ahram 紙

■ 中東歴訪の最初の地、サウジアラビアを訪問中のソラナEU上級代表:「EUはイスラームに対する侮辱を意図したことはないし、今後もしない」
■ アナン国連事務総長、ブッシュ米大統領と危機の収拾を協議、事態の肥大化を拒否

2006年02月14日付アル・アハラーム紙HP1面

欧州連合(EU)のハビエル・ソラナ共通外交・安全保障上級代表は昨日、中東地域歴訪の最初の訪問地であるサウジアラビアのジャッダで行なわれたイスラーム諸国会議機構のエクメレッディン・イフサンオール事務局長との会談の席で、EUはイスラームに対して常に深い敬意を抱いている、と強調した。

 またソラナ上級代表は、EU諸国全体はイスラームの信仰をいかなる形であれ中傷する意図は無かったし、今後もないであろう、とも強調した。

 一方で、イフサンオール事務局長はEUに対し、「イスラームへの病的な恐れ」とでも言うべきものに対抗するための法律の可決と、今後こうした危機が繰り返されないよう保証するメカニズムの設置を呼びかけた。

 時を同じくしてアナン国連事務総長はジョージ・ブッシュ米大統領と数時間にわたる会談を行なった。その中で両氏は、風刺画が引き起こした危機とその反響への対応策について話し合った。

 また国連事務総長は、事態を肥大化させようとする外交政策をやめるべきだと求めた。


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( 翻訳者:田中裕子 )
( 記事ID:1950 )