ギュル外相、ハマス訪土報道で国内メディアを酷評(Milliyet紙)
2006年02月23日付 Milliyet 紙

アブドゥッラー・ギュル外相:メディアは常に我々を非難している。我々は批判から間違いなく教訓を得ている。トルコのメディアは外国の省庁と外交官の印象操作にやすやすと乗せられてしまった。

アブドゥッラー・ギュル外相は、ハマスに関する報道について、トルコのメディアは「外国の省庁と外交官の印象操作」に乗せられたと主張した。昨夜サマンヨルTVに出演し、ハマスのリーダー、ハリド・メシャル氏のアンカラ訪問についての見解を示したギュル外相は、トルコは一つの歴史的な責務を果たしたと述べ、ハマス一行の訪問を許可したことは将来賞賛されるであろうと語った。

イスラエルがハマスをPKKになぞらえたことを遺憾に思うかという問いに対しギュルは、メディア批判も交えながら次のように話した:「残念というのではなく、怒りを覚えた。トルコは自分の国土を占領しただろうか。今回のなぞらえは、完全にイスラエルでの選挙を意識したものだ。イスラエル側は誠実な態度だった。この話はイスラエルのメディアでは紹介されなかった。一文たりとも見当たらない。しかしトルコのメディアでは書き立てられた。メディアは外国の省庁と外交官の印象操作にやすやすと乗せられてしまった。

■「指図されている」
ある(メディアの)見出しは、どこから指図を受けたのかが分かる。常に我々を非難している。彼らの批判からは間違いなく教訓を得るであろうし、メディアがイエスマンである必要はない。だがここまで外国の省庁と外交官の印象操作にやすやすと乗ってしまうメディアは見たことがない」。

ギュル外相の言葉に文書で返答した外交特派員協会(DMD)は、外相の説明は「事実無根であり残念」だと反論した。外交特派員の唯一の目的が世論に正確な情報を伝えることであり、この使命にのっとり多くの困難と立ち向かってきたこと、規範と責任ある報道の精神を犠牲にするようなことはないことを明らかにする文書の中で、あらゆる困難が生じた後で、新聞記者が非難されることが習慣のようになっており、このことはトルコにおける報道の自由という観点から懸念すべき状況を生み出していると述べた。

ギュルは同番組で「イランを訪問しますか?」との質問に対し、「必要ならば行く。行かないことはないだろう。必ずイランにも行く。収穫があると信じよう」と答えた。

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( 翻訳者:佐藤 淳也 )
( 記事ID:1954 )