エジプトで鳥インフルエンザの拡大防止策が講じられる(アル・アハラーム紙)
2006年02月19日付 Al-Ahram 紙

■ 国を挙げての鳥インフルエンザ包囲網
■ 6県で発症が確認、56ヶ所の衛生処分所を準備
■ ナズィーフ首相、国民に安全を強調。内閣は養鶏業者の負担軽減を決定
■ 屋上に設置された鳥小屋および鳩舎を撤去、被害を受けた貧困者には補償金
■ 数日中に250万セットの治療薬を政府系病院に配備

2006年02月19日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面

 鳥インフルエンザの感染が確認されてから二日目、国を挙げての拡大防止策が講じられた。鳥インフルエンザの打撃を受けた県は6県に上ったが、今のところ人間への感染は報告されていない。アフマド・ナズィーフ首相は国民に安全を強調し、過敏な反応をせぬよう求めた。また降りかかった災厄の影響を軽減すべく、養鶏業者の負債の分割払いでの返済や返済計画の見直し、鳥インフルエンザに感染した家禽の所有者への補償を決定した。特に、住居の屋上で鳥を飼育している貧困層に対しては手厚い補償がなされる。また同様に各県で、屋上の鳥小屋および鳩舎を全て撤去する決定がなされた。(中略)

 一方、昨日の午後以降、鶏肉市場での取引価格は一キロ510キルシュから300キルシュに下がった。業者が損失を最小限に抑えるために養鶏所の鳥を全て処分しようと投げ売りに走ると予想されることから、値崩れはさらに続くものと見られる。


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( 翻訳者:高橋葉月 )
( 記事ID:1967 )