イスラーム世界に民主主義を根付かせるため、アタテュルクのようなリーダー必要(Milliyet紙)
2006年02月02日付 Milliyet 紙

 ロサンゼルス・タイムズ紙は、「イスラーム世界で民主主義を根付かせるためには、各国にアタテュルクのような西欧化を進める力のある人間が必要だ」と記した。

 ロサンゼルス・タイムズ紙は、イスラームの世界にはアタテュルクのような力のある人間が不足しているように感じると言う。ハマスが選挙で勝利したことが国際社会で反響を呼ぶ中、代表的米紙であるロサンゼルス・タイムズ紙が、イスラーム世界で民主主義を根付かせるためには、アタテュルクのような人間が必要だと思われると記した。
 マックス・ブート氏は署名記事で、イラン、イラク、アフガニスタン、パレスチナのような国の状況について述べ、「これは不運というに尽きる。しかし他の選択肢はなんだろうか? ムスリム社会には、アタテュルクがオスマン帝国の後にトルコで行ったような西欧化と民主主義を目指す、力のある人間がいない」と指摘した。
 記事の中で、西洋が支持していたアラファト、ホスニー・ムバラク、バッシャール・アサド、ペルヴェズ・ムシャラフ、サウジの王たち、またある時期に支持していたサダム・フセインらが独裁者であったこと、そして彼らはイスラーム過激派と、功利主義に基く関係をもっていたことが指摘された。
 同紙はヤセル・アラファトの在任中、対立者たちが罰せられていたことを述べた上で、イスラエルとアメリカはいくつかの問題を見過ごしにしてきたと述べている。同紙はまた、アメリカとイスラエル、エジプト、サウジアラビア、アゼルバイジャン、パキスタン、その他の国での人権侵害の悪化を防ぐため、何らかの手立てを講じることが必要だと指摘した。


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( 翻訳者:佐藤 淳也 )
( 記事ID:1823 )