フィアットの新車にトルコ語名の発表を受けて、多くの提案が殺到
2006年02月03日付 Milliyet 紙
ブルサでの生産が予定されているフィアット社D200型の新車にトルコ語の名前がつけられると発表されると、トファシュ社上層部には新車名を提案する何百ものメールやファックスが殺到した。
フィアット社がブルサにあるトファシュ社工場にて生産を開始するD200型ミドルクラスのセダンにトルコ語名をつけて市場に出すとの情報が何百人もの人を動かした。トファシュ社CEOのアルフレッド・アルタヴィッラ氏を始め、同社上層部に対し、新車名を提案するメールやファックス、さらには電話が300件にも及んでいる。
同氏は、4週間以内には確定すると述べ、「トルコの人がこれほどまでに興味を持ってくださったことに誇りを感じる」と語った。続けて同氏は、中には他業界の10億ドル規模企業の経営者もいたと述べ、「わざわざ時間を見つけて私に電話を下さった。電話をくださった方々は、 “あなたとは面識もないがD200型の新車の名前を探していると聞いた。私には良い考えがある”などと言って下さった」と語った。
アルタヴィッラ氏は、トルコ国民がトルコ語の名称がつけられた新車の生産開始の動きに誇りを感じていると話し、「このような状況を目の当たりにすることは私から見ても喜びを感じさせることである。我々の支社でもこの件について働きかけを継続させている。私のもとへ届けられた提案名も伝えた。提案名称の中には都市名や地域名、トルコの有名な英雄の名前などがある」と語った。
■ 新企画を考案中
アルタヴィッラ氏はフィアット社がトルコに10億ドルの投資を行う方向にあると発表した。この投資は3年を通じて行われ、このうち3億5千万の投資を2006年に実現するということである。
同氏は、ミニカーゴとD200以外への追加投資に関しては、まだ詳細を発表できないが他の新企画・新商品に用いると明かし、この件についてはもう少し時間がほしいと話した。トファシュ社CEOは、ルノー社製低価格車ローガンの競合車となり得るアルベアの低価格帯モデルについて、まだ確実な決断は下していないが、関係業務は継続されていると述べた。また、このプロジェクトで製作する車はアルベア自体ではなくとも、アルベアをベースにした車となることも強調した。
■ トルコの貢献
アルタヴィッラ氏は、フィアット社とトファシュ社の昨年以来のまい進は、ある意味で革命的だったとし、ブルサがフィアット・オート社の最も重要な生産地の一つであると述べた。同氏はまた、フィアット社はトルコで非常に重要な存在であると述べ、同社はトルコ市場において乗用車、商用車、トラクターなど多くの製品を供給して活躍していると話した。同氏は続けて「このような意味でトルコはフィアット社に貢献していると言える。トルコと相並ぶ市場があるとしたら、ブラジルを挙げることができる。ブラジルも本当に素晴らしいパフォーマンスを見せている」と述べた。
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( 翻訳者:永井 ひとみ )
( 記事ID:1828 )