クウェート新首長の地位めぐり一族内で対立(アル・ナハール紙)
2006年01月21日付 Al-Nahar 紙

■ クウェート:首長の地位をめぐる政治上および憲法上の対立

2006年1月21日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面

【クウェート:アル=ナハール】

 昨日、クウェート国内では首長の地位をめぐる政治上および憲法上の対立への展開が見られた。サバーフ首長家の族長とサーリム分家に属する「複数の主要な」一族の指導者は、ジャービルおよびサーリム両分家のメンバーの殆どがサバーフ・アル=アフマド首相の即位を認め忠誠を誓っていることに反対して昨夜、サーリム分家の出身であるサアド・アル=アブドゥッラー・アル=サーリム・アル=サバーフ王子の「即位を認め忠誠を誓う」と発表するとともに、日曜日に亡くなった故ジャービル・アル=アフマド首長の後継者としての権限を遂行するためサアド王子が「国民議会において憲法に従って宣誓するであろう」と強調した。

 国家防衛隊長を務めているがサバーフ・アル=アフマド王子の即位に対する一族内の反対派のリーダーになっているサーリム・アル=アリー王子は昨夜行われた声明において、「首長家の複数の主要メンバーとともに、サアド・アル=アブドゥッラー・アル=サーリム・アル=サバーフ王子殿下を敬愛すべき首長として支持する」と述べ、「首長殿下は国民議会において憲法に基づき宣誓を行うであろう」と強調するとともに、「これに関して首長殿下――彼に神の御加護があらんことを――から国民議会議長に対して宣誓のための特別会議召集を求める書簡が送られた」と語った。

(後略)



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( 翻訳者:遠藤さやか )
( 記事ID:1834 )