シリア・イラン首脳会談(アル・ナハール紙)
2006年01月20日付 Al-Nahar 紙

■ アサド大統領とアフマディネジャード大統領、レバノン国内の安定を支持
■ 「抵抗運動を支援し、問題の国際化を拒否」

2006年1月20日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面

【ダマスカス:シャアバーン・アッブード】

 シリアのバッシャール・アル=アサド大統領とイランのマフムード・アフマディネジャード大統領が昨日ダマスカスにおいて両国の関係、レバノン情勢、イラク情勢、パレスチナ情勢について詳細にわたる会談が行われた。

 注目を引いたのは、アサド大統領がアフマディネジャード大統領を人民宮殿で出迎え、空港までは出向かなかったことである。空港での出迎えはファールーク・アル=シャルウ外相がその任にあたった。

 両大統領は声明で、レバノンにおける両国の同盟者であるヒズブッラーに対する支援を確約し、その名前に直接言及することはしなかったが「レバノンの抵抗運動の支援、外国勢力の内政介入の拒否、問題の国際化を招くあらゆる提案の阻止」を支援する姿勢を強調した。

 アサド大統領は次のように表明した。「レバノン問題に関して我々は以下のことを確認した。レバノン情勢の安定化のための支援、レバノンの抵抗運動への支援継続の必要性、レバノンの内政問題への外国の介入および問題の国際化につながるあらゆる提案の阻止、である。」

 またアフマディネジャード大統領は次のように発言した。「レバノン問題に関しては我々は、レバノン人は偉大で崇高な人民であり、自分たちの問題を自己解決できる能力がある人民だということを確信している。我々は安定化と平静化に向けた動きと抵抗運動を支援する。」

 また、レバノンの諸政治勢力とヒズブッラーの間の対立が高まっていることに関してイラン大統領は「レバノン政界の諸勢力が非難中傷を止め、忍耐をもって行動することを呼びかける。あらゆる緊張や治安に対する揺さぶりが、この地域におけるレバノンの敵を利することになるのは間違いないからである。我々は人民の敵に対して、陰謀をめぐらせることをやめ、この地域の人民に自立的に行動させるよう要求する。何故なら彼ら人民は自ら問題を解決する能力があるからである」

■ イラク問題

 イラクの問題に関してアサド大統領は、両大統領が「イラクの国内問題への介入の阻止とアメリカ軍のタイムテーブルに従った撤退」で合意したことを表明した。

 また、イラン大統領は、イランが「イラクでの民意と主権に基づいた政治プロセス」を支援すると述べ、「我々は人民による国民的な政府の樹立こそがイラクの問題解決のための唯一の道であると革新しており、我々はイラクの安定や一体化に対する支援を行う。また我々は、イラクの無法状態や暗殺事件の発生が、占領継続の最大の口実になっていると確信している。国民政府が安定していれば、占領軍が居残る口実はなくなるのである」と主張した。

 またアメリカに対しイラクからの撤退を要求して次のように述べた。「我々は占領軍に対して期限を設定してイラクから撤退するよう要求する。治安の正常化と安定が実現すれば、地域の全ての国々、特に隣国であるシリアとイランにとって利益となるであろう。」

■ パレスチナ問題

 シリア大統領はパレスチナ問題について次のような発言を行った。「我々はパレスチナ人の正当な権利の回復について合意した。またパレスチナ難民の帰還権と、イスラエルの圧制に対するパレスチナ人の抵抗運動への支援を行ってゆくことを確認した。」

 アフマディネジャード大統領は「我々の立場は完全に一致していた。我々はパレスチナはパレスチナ人のものであると信じ、ゆえにパレスチナの抵抗運動や人民の一体性や帰還権を支持する。また我々は抵抗運動こそパレスチナ人の正当な権利を敵に認めさせる唯一の道であると信じており、難民の帰還を支援する」と述べた。

(中略)

■ 二国間関係

 シリアとイランの二国間関係に関してアサド大統領は「我々は両国の関係が発展しているということにお互いに満足感を表明し合った。我々は、この発展をより速やかに前進させることに資する数々のメカニズムの構築について議論を行った。特に、この関係の発展を阻害する事務的、官僚的な数々の障害を取り除くことについて議論を行った」と述べた。

 アフマディネジャード大統領は「経済分野での協力に関するすばらしい決定に加え、我々は政治分野でもいくつかの合意に到った」と述べ、「両国間の関係は深く根を張った強固なものであり、イラン・イスラム革命以降は着実に発展している」ことを指摘したうえで、「両国をお互いに結びつける絆は、政治的な立場や経済協力合意などに加えて、文明や文化の歴史にも表れている」と述べた。また、「長い会談の中で、我々はあらゆる共通の関心事について議論した。そして合意事項を実際に適用するための決定をするに至った。我々は、敵イスラエルと前線において対峙しているシリアと、イスラム覚醒の旗を掲げているイランの両国は、この地域の運命を左右する決定的な役割を演じていると確信している。それゆえに我々はさらなる協力や意見交換、協議を行ってゆく必要がある。」

(後略)



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( 翻訳者:高松拓 )
( 記事ID:1836 )