エルドアン首相:私の個人資産は2003年に公開済み(Milliyet紙)
2006年02月05日付 Milliyet 紙
レジェプ・タイイプ・エルドアン首相は、昨日、シレ屋内競技場で行われた公正発展党、郡連合の第2回通常総会で演説をし、自らの個人資産に関する論争に触れた。
エルドアン首相は、「公開していない個人資産はない。私の個人資産は既に公開済みだ。2003年、個人資産に関する裁判が行われた際に公開されたのだ。」と話し、共和人民党デニズ・バイカル党首にも矛先を向けた。
■「農地が用地に」
首相エルドアンは次のように述べた。
「一部の人間が『個人資産』を公開せよと求めた。これに対して開示を迫られた側は、は じめは『個人資産とは現金のことだと思った。』と言っていたが、その後、土地の開示も始められた。はじめは『農地』と言って公開したが、あちこちから情報が集まるようになると、農地は土地に変わり、さらに土地は用地に変わり始めた。農地は用地とみなされる必要がある。この詳細を熟知してほしいのだが、農地はただ同然で売却されている。しかし用地は場所によっては、10倍、20倍、50倍の値がつく。こういったことは、弁護士が良く知っている。」
■矛先はバイカルCHP党首へ
エルドアン首相は、さらに次のように続けた。「倫理的に株主になってはならないといわれ、我々は『株を売却する。』と言って売却した。 するとトルコの最大手新聞のトップニュースとなり、『1.2兆トルコリラで株を売却』と報道された。この情報はトルコ大国民議会に記録された。今回もメディアは好きなように報道し、書きたててればよい。」という表現を用いた。
エルドアン首相はこう続けた。「バイカル党首は、どこで、どんなふうに弁護士業務を行ったのか。そして何件の裁判を担当し、どこへどのように税金を支払ったのか、これら全ての答えが明らかにされるだろう。」
■正道党アアル党首も公開
共和人民党デニズ・バイカル党首、祖国党エルカン・ムムジ党首、民族主義者行動党デヴレト・バフチェリ党首に続いて、正道党メフメト・アアル党首も個人資産を公開した。アアル党首の個人資産は以下のとおり。
・ アンカラのチャイヨルにある250㎡の3階建ての一軒屋
・ イズミルにある夏用別荘
・ エラズーにある農地(相続)、34箇所
・ エラズーにある共有名義の用地、4箇所
・ 42,000イェニ・トルコ・リラ(YTL)の銀行預金
・ プジョー製乗用車(売却済み)
■労働者党ペリンチェキ党首:個人資産なし
労働者党ドウ・ペリンチェキ党首はガイレッテペにある自宅で、シュレ夫人と次男ジャン・ペリンチェキを伴って行った記者会見で個人資産を公開した。ペリンチェキ党首は自らが所有する不動産、または現金は一切ないと明かし、次のように続けた。「私の資産は、この家であなた方が目にしている家具だ。ピアノ1台、大梁、小梁、1万冊ほど書籍がある。」ペリンチェキ党首は、シュレ夫人と党首自らの年金に加え、編集業や編集物から収入をあると述べた。
■首相とクタン副党首の間に口論起きる
アナトリア・アスランラル実業家協会は、第4回通常常任委員会を昨日チュラーン・パレス・ホテルで行った。正道党のメフメト・アアル党首、大統一党のムフスィン・ヤズジュオール党首、アブデュッラティフ・シェネル大臣、ケマル・ウナクタン大臣も参加したこの会議では、エルドアン首相と至福党のレジャーイ・クタン副党首との間で口論が起こった。政府に矛先を向けたクタンは、「投資が止まった。」と発言した。これに反論したエルドアン首相は、「公平な見方をして欲しい。この人は、トルコにおける発展を全く理解していない。」と返した。
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( 翻訳者:井上 さやか )
( 記事ID:1843 )