エジプト・韓国首脳会談、テクノロジー・投資における協力強化を確認(アル・アハラーム紙)
2006年03月08日付 Al-Ahram 紙

■ エジプト・韓国首脳会談、テクノロジー・投資における協力強化を確認
■ ムバーラク大統領と盧武鉉大統領、地域の和平推進とイラクの平静回復の方策を協議
■ 盧武鉉大統領:「両国間の投資は公式決定に従うわけではない。韓国人実業家への情報提供が必要」

2006年03月08日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面

 ホスニー・ムバーラク大統領と韓国の盧武鉉大統領は、イスラエル・パレスチナ間における和平プロセスの推進、およびイラクにおける平静と安定の回復の必要性を確認した。

 昨日午前にヘリオポリスの共和国大統領府で行われた協議では、エジプト・韓国の二国間関係および交易の規模拡大、投資、工業、石油・ガス産業、科学・技術、観光といったあらゆる分野における両国間の、また実業者間の関係強化策が協議された。

 両大統領は2者会談の直後に開かれた共同記者会見において、地域内で新たな緊張の源が発生することを回避し、テロリズムや大量破壊兵器の拡散に対抗する国際的努力に団結して取り組む必要性を強調した。

 ムバーラク大統領は、「朝鮮半島の和平と安定を確かなものにするために最大限の努力を払う必要があること、また同様に国連や数々の国際機関を支援する必要があるという点において、両国の見解は一致している」と語った

 またムバーラク大統領は、韓国大統領の今回の重要な訪問、および1999年のムバーラク大統領自身によるソウル訪問は、両国および両国国民の間の協力関係を推進するものである、と述べた。

 一方、韓国の盧武鉉大統領は、ムバーラク大統領の政治手法の特質である賢明なリーダーシップへの評価を表し、韓国は両国間の協力を強化し、アラブ・中東・アフリカ地域への門戸とされるエジプトと、全ての分野における共同作業を望んでいることを強調した。

 盧武鉉大統領は、両国間での投資は公式決定に従うわけではなく、エジプトでの投資チャンスについて韓国人実業家はこれまで以上に情報を得る必要があると強調し、近年行われた経済改革の後、エジプトの環境は投資に好ましいものとなったと確言した。

 両大統領の協議は首脳会談で始まり、両国の随行代表団が参加しての拡大会合に移った。その後両大統領は、韓国大統領への表敬としてムバーラク大統領夫妻が主催した昼食会において協議を締めくくった。

 エジプト側の代表団はアフマド・ナズィーフ首相、外務、情報、電力、国際協力、通信、通商・産業の各大臣、ウマル・スライマーン情報局長官、ザカリヤー・アズィミー官房長官らから成る。盧武鉉大統領のエジプト訪問は4日間続く予定である。



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( 翻訳者:森本詩子 )
( 記事ID:2039 )