エジプト政府、鳥インフルエンザ対策の特別チームを設置(アル・アハラーム紙)
2006年02月20日付 Al-Ahram 紙

■ 鳥インフルエンザ感染の報告を受けるため、チーム設置
■ 感染した家禽のサンプル収集のため、軍の車両出動

2006年02月20付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面


 内閣の公式報道官マグディー・ラーディー博士は、政府が鳥インフルエンザを封じ込め、エジプト諸県への拡散を防止するための迅速な措置と予防的な対策を継続することを確認した。

また、人間であろうと家禽であろうと鳥インフルエンザ感染の疑いのあるものについてのいかなる報告をも受けるため、また、これらの報告の信憑性の確認に速やかに取り掛かるため、24時間体制で作業する、厚生省・農業省から成る訓練された完全なチームが設置された。確認作業はこれらのチームが軍に提供を受けた完全密閉が可能な車両を利用して通報のあった地域に向かい、感染の疑いのある家禽のサンプル収集にあたるといった、いくつかの手順を踏んで行われる。

 アミーン・アバーザ農業・農地改良大臣は、ギザ動物園及び諸県の動物園を二週間にわたって閉鎖する決定を発表した。

 これらに関連して中央銀行は、養鶏産業やそれと関連する食肉加工業のような諸産業に投資している借り手の身元の再確認作業をおこなうにあたり、エジプトの養鶏産業がさらされた厳しい状況に配慮する必要性があると各銀行に通達した。

 また、合同記者会見の席で、情報相、厚生相、農業相及び世界保健機関(WHO)カイロ支部代表は、「5千人以上を検査した結果、今のところ国民の間での鳥インフルエンザ感染はない」と発表した。そして、「この危機を乗り越えるには、国家機関、マスメディア、国民の三者による協力が必要である」と強調した。

(後略)


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( 翻訳者:杉原みどり )
( 記事ID:2048 )