ナーズム・ヒクメトのトルコ国籍回復ならず―新国籍法、閣議決定される(Hurriyet紙)
2006年03月16日付 Hurriyet 紙
メルベはOK、ナーズムはNO
新国籍法案により、メルベ・カバックチュにはトルコ国籍回復の道が開かれたが、ナーズム・ヒクメトの回復は認められなかった。
閣議に諮られ(承認され)た法案によると、国家に対し不誠実な行動をしたために国籍を剥奪されたものの国籍回復を望んでいる人は、自ら申請した上で3年間トルコに居住することが必須となった。
これによるとメルベ・カバックチュと兵役に就かなかったために国籍を剥奪された約5100人は、この条件が適用されることになればトルコ国籍を回復することができる。しかしナーズム・ヒクメトはすでに亡くなっているため国籍を回復することができない。
■無条件に二重国籍を認める
(ジプシーを対象にした)家系による差別の撤廃と、兵役に就かなかったことによる国籍剥奪に終止符を打つ法改正により、欧州評議会のメンバー27カ国が調印した欧州国籍条約に、トルコも調印できる状態になった。既存の国籍法の中で同条約に矛盾している規定を改めた新国籍法では、(トルコからの移民の多い)ドイツや同様の国に居住するトルコ国籍の人に、無条件に2番目の国籍を取得する権利が与えられる。これにより国外居住者に二重国籍を持つ権利が認められる道が開かれる。
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( 翻訳者:住永 千裕 )
( 記事ID:2068 )